アラフォー女性たちが直面するそれぞれの人生模様。
【あらすじ】
地元・角島のカフェの立て直しをはかる店長の薫。彼女は店の方針に逆らう年下のバイト・小鳥遊に手を焼きながらも新しい試みをスタートさせようとしていた。
そのころ、薫と友人たちは恋に、家族にそれぞれ悩みを抱えていて・・・?
続きは感想ネタバレ注意
https://kojimangavip.com/2017/03/hatsukoinosekai2/
かなり放置してしまった“初恋の世界”のあらすじ感想です!
2019年6月現在、6巻まで発行されてます〜。
4巻あたりからどんどん面白くなってきて、やっぱ西炯子先生いいな〜ってしみじみ感じさせられる作品です。登場人物のさらりと放つセリフに重みがあって胸をうつ。(自分が年齢を重ねつつあるから?)
初恋の世界3巻のざっくりあらすじ&感想です!
(4人それぞれの事情が描かれるので、登場人物ごとにあらすじ書きます。)
初恋の世界3巻
【初恋の世界3巻あらすじ】
初恋の世界3巻冒頭ではアラフォー女性4人(小松薫・黒岩富子・大浦修子・中松香)が学生時代に仲良くなったきっかけが描かれてました!
もちろん4人を繋いだのはBL。
そして、4人はそれぞれ、“私は一人だ”という共通の思いを持っていました。
【薫(小松くん)と小鳥遊】
2巻ラストで小鳥遊が女性と一緒に部屋に入るところを見てしまった薫。
“好きでもない女にああいうことできる そういう人なんだ”
と感じた薫は、翌日店で小鳥遊にハッキリと言います。
薫『あなたがなんのつもりで私に
絡んでくるのか知らないけど
遊べると思ってるんだったら
ほかを当たってよ
私はあなたとは仕事しかしないわ』
と。
そう言われた小鳥遊はこう思っていました。
小鳥遊:こっちも仕事なんですよ
と。
【香織(よっさん)の事情】
歯科医である中松と見合い結婚し、子供2人に恵まれた香織(よっさん)。
…でしたが、旦那には水商売で働く愛人とその間に子供がいました!
そのことが判明した時、旦那はこう言います。
『心配しなくても
僕は一生君の夫だ
一生不自由させないし
離婚もしない
彼女もそれは納得している
だから君だって自由に恋愛していい
結婚はそういうものだよ』
と。
“何を言ってるんだこの人は”と感じた香織。
(当時、東京に住んでいた)薫宛てに自分の思いを手紙に書き綴りますが、結局破り棄てます…。
体を震わせ、大泣きする香織。
【修子(大浦氏)の事情】
修子が今の恋人・林田と出会ったのは6年ほど前。
独身で離島勤務をしていた修子。
ある日俳優で歌手の八乙女イケル(なんつー名前)が島に写真を撮りにきます!
そのイケルのゴーストカメラマンをしていたのが、妻子持ちの現恋人・林田でした!
年齢=彼氏なし
の修子でしたが…野天風呂で林田とバッタリとあい、あるアクシデントで密着し、妻帯者だと知りながらもそのまま流れでヤッちゃいます!!
ワンナイト限りのはずが…そのまま6年ズルズルと不倫を続けていました…。
【黒岩富子(黒岩嬢)の事情】
バツイチで、同級生の竹下に片思い中の富子。(竹下は薫に片思い中。)
前の旦那との子供は望んでいたけどできなかった。
電車で高齢出産だという妊婦を見ながら
…大丈夫だよね 私まだ
前の旦那との組み合わせがよくなかっただけよ
そういうこともある
と自分に言い聞かせます。
その後、スーパーで買い物をしていると、大声で騒いでいる子供達が…。
なんとその子供達の父親は元旦那でした…。(今の奥さんとの間に3人いました)
子供達は、富子が買おうとしていたカレールーの最後の1個を持って行ってしまいます。
元旦那とその家族の後ろ姿を見つめながら
『……私が ほしかったもの……』
とつぶやく富子。
落ち込みながら帰る富子に街で声をかけたのは薫。
そのまま二人は食事に行きます。
でも、なんだか薫に絡む富子。
薫自身はよくわかってません。
『私が欲しいものは
いつも他の人の手に渡るんだよ』
と漏らす富子。
今度こそは欲しいものを手に入れたい、と感じていました。
竹下食品次期社長(多分)の竹下くん、ですね。
でも、竹下くんはいつも薫のことを気にしています。
そこで富子は“薫の好きなものを教える”代わりにドライブに連れて行ってと言います。
鈍い竹下くん。快諾してましたw
【修子の不倫が香織に知られる】
薫の店に修子と香織が訪れた時、ちょうど雑誌の取材でカメラマンとして林田がやってきます!
そこで林田が修子の彼氏だと知る香織。
その後、林田が妻帯者だと知った香織は修子の恋を猛反対。
別れた方がいいと説得しますが、修子は聞き入れません。
修子『…私ね
彼のこと愛してるの
彼も私のこと愛してくれてる
誰が認めてくれなくても
私は幸せだよ
間違っていても
幸せなんだよ』
と言い微笑む修子。
それでも香織はその後も“不倫”をやめるよう説得し続けます。(メッセージの数半端ないw)
反対し続けたものの、自分がしつこくしたせいで修子が思いつめて何かしてないか、心配で修子の家を訪ねる香織。
その時も、『どう?不倫やめる気になった?』と、修子に尋ねる香織…。
修子『…別れる気はないって言ったらよっさん…
もう私とは会わない?
幸せな家庭を持ってるよっさんにとっては
汚らしい泥棒猫だもんね』
香織『…そんなふうに
自分のことを悪く言うのって辛いでしょう?』
…と会話する二人。
別れようと何度もしたけど離れられない…結婚できなくても構わない、と香織に伝える修子。
香織は明るく『また来るわ』と言って帰ります。
その後、家に帰り着いた香織。
ちょうど一旦帰宅していた旦那と家の前ではち合わせます。
旦那の車の後部座席には愛人との子供用のチャイルドシートが取り付けられていました。
それを見て
“私は幸せなんだろうか
幸せだと思わなきゃいけないのかな
だとしたら
幸せってなんだろう”
と感じます…。
初恋の世界3巻ラスト。
店を自分の好みのテイストに変えていったり、あらゆるジャンルのランチを出してみたり、相変わらずマイペースに(薫の店の)侵食を続ける小鳥遊。
そんな小鳥遊に、薫はなぜ前自分を“誘った”のかと尋ねます。
すると小鳥遊は…
小鳥遊『ーあれはセクハラです
嫌がらせですよ
俺 この店が欲しいんです
あなたがジャマなんです』
と答えます…!
ここまでが、初恋の世界3巻のざ〜っくりあらすじでございました!
【初恋の世界3巻感想】
小鳥遊は一体何を考えているのか…。
仕事として、セクハラをして薫たちを追い出す??
薫が見た一緒に暮らす女性には別に恋人がいそうだし…。
実は、小鳥遊が店に執着する理由・目的は初恋の世界5巻で明らかになります!
そして、4人のアラフォー女性のそれぞれ…。
独身、バツイチ、主婦、不倫みんな設定は違えど、誰一人心の底から幸せそうな女性はいないなぁ。
ここから変化してくるんでしょうか。
“何が本当の幸せなのか”ふと考えさせられる作品です。
かなりざっくりとしかあらすじ書けてないので、初恋の世界3巻、ぜひ読んでみてください〜!
《引用元 作品DATA》
出版社:小学館
著者:西炯子
掲載誌:フラワーズ
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