私の少年2巻・前半【感想・ネタバレ】(アクションコミックス)

30歳女性と12歳小学生。この感情は…母性?それとも…。
このマンガがすごい!2017オトコ編2位!

 

【あらすじ】
30歳OLと12歳小学生。その関係はもう、他人じゃない――。多和田聡子と早見真修。二人で過ごす時間を特別なものと感じ始めていたその矢先、事件は起きる。聡子は真修の家庭が抱える歪さを垣間見る事に――!?1巻発売とともに大反響を呼び、発売2ヵ月で10万部を突破した大人気コミック、待望の第2巻!!

私の少年各巻ネタバレはこちら

続きは感想ネタバレ注意

前巻 私の少年1巻ネタバレ感想はこちら

私の少年1巻・前半【感想・ネタバレ】(アクションコミックス)

 

私の少年2巻、感想ネタバレでございます!!!(前後半分けてます♫)
1巻以上に心ざわつくこの2巻。真修が聡子にだけ見せるキラキラとした表情やほんの少しの執着、構ってもらおうとしている姿に胸がギュッとなる。
そして2巻では聡子自身が自分の立ち位置について考える(こちらも考えさせられる)シーンも。

 

ざっくりネタバレします!!!

 

 

私の少年2巻

 

 

第5話 ストラップ

 

1巻ラストで“お礼”として真修にもらったマグロのストラップを携帯につけた聡子。
元カレで上司である椎川の相変わらずの“お前のことは何でも知ってるよ”風なうざい絡み。

 

 

椎川『マグロ』
聡子『…ああ はいマグロです …貰い物で』

椎川『へー あれ でも ストラップとかつけない派じゃなかったっけ』

 

 

で、聡子のこの表情を察したのか話をそらす。
なんかね、過去に椎川がストラップを渡したけど『重い』と言って聡子はつけなかったみたいです。あるよねあるよね、ふとした会話から過去のナンテコトナイ会話をいろいろ思い出しちゃう時。

 

 

仕事聡子の帰りを玄関前で待っていたのは、真修♫

 

 


聡子『おわ えっどうしたの』

 

 

 

次はいつ練習してくれるのか聞きに来たんだって。
そのままサッカーの練習をすることになるんですが、聡子の『着替える』という言葉に敏感になり、背を向けて顔を赤らめる真修。う〜ん…。やっぱり“男の子”なのか。聡子のほうは全く意識してないですけどねw

 

 

その後公園で練習してると、会社に携帯を忘れたことに気づく聡子。会社用の携帯に椎川から連絡があり、なんと用があり近くの駅まで来ていると!!!(聡子のゾッとする一瞬ウケたwww)
会って渡す時も…『手元緩いのは昔っからかわってねぇな』と。
こちら(読者)も聡子も嫌悪感で包まれた…。頑張れ聡子!言うんだ聡子!!

 

 

聡子『…あの 昔はどうだったとか言うの それなんか』
あなたのかけた呪いは解けない
解けないなら 解かない けど
昨日とは一文字でも違う言葉を一瞬でも違う朝を一歩でも違う東に

あなたがよく知る私についての100個
そのうちの10個だけでも
当てはまらないわたしに なれ!

 

 

 

聡子『おじいちゃんみたいじゃないですか』

 

 

おおおおし!!!なんだか伝わったかわかんないけど頑張った!!!あれ、真修がいた!
でもねでもね、聡子の代わりに…ではないですが、聡子がその場を離れ椎川と真修二人きりに。サッカーを教えてあげるという椎川にはっきり真修が…

 

 



(引用元 私の少年2巻)

 

 

言った〜〜〜〜〜〜!!!!(こちら側)スッキリ〜〜〜〜♡でもちゃんとお礼を伝えてる、可愛いww
(聡子との大学時代の話を聞いて心のどこかでライバル心が芽生えたのかな。ないかな。)
電車に揺られながら大学時代を思い出す椎川。ストラップの時のシーンに。う〜ん未練ありありなのかな。それとも過去の独占欲が続いてるのか。

 

第6話すきなもの

 

それからも真修とのサッカーの練習を続ける聡子。
ある日真修は聡子の“好きなもの”を質問攻め。好きな色、好きな動物、好きな植物、好きな教科。
好きな人の好きなものは何でも知りたいよね、ああ、可愛い(やばい、これ口癖?)

 

社会が好きだったと答えた聡子に、“社会の宿題がある”とどこかアピールするように伝える真修。
一応聡子が『勉強見てあげようか?』と聞くと、この表情ですよ…。

 

 

真修『え』

真修『えっ!!いいんですか』
豊かだ
「嬉しい」ってパッと空気が開く感じ
「この顔が見れたらもうどうでもいいや」感
絶対あるでしょ

 

 

そして真修の宿題を見る日。ダイソンの掃除機にダイソンの扇風機にルンバ。家電にお金をかけれることが少し寂しく見えるアラサーの姿。
真修の社会の宿題を見守りながら歴史の年号が変わってることなどを話す聡子。
真剣に宿題を進める真修を見ていると…つい…つい…手を出しちゃいますwww

 

 


『え』

 

 

真修もその後聡子が動く時ドキっとしちゃってます〜。
そこでまた聡子の好きなものの話題になるんですが、聡子が『真修はどうなの?』と聞き返すと…

 

 

真修『すきな……もの……すき………』

 

 

好きなものが出てこない…答えに詰まってしまった真修を見かね、『サッカー好きじゃん』と聡子が言うとハッとしたように明るくなる。聡子は“真修にはなるべく好きなものでぎゅうぎゅうになってほしい”と、感じます。
きっと普通の12才より好きなものを知る機会が少ない真修なんだろうな。

 

 

そして真修が帰った後の部屋に真修の残像を見る聡子。
“私 真修といる時間 結構好きかもしれない”
そう感じるんです。

 

 

しかしその後ある事態が。
聡子の家の玄関を激しく叩く真修。なんと…

 

 

 


真修『お 弟が帰ってこない』

 

 

 

 

第7話 境界

 

テンパる真修を落ち着かせ話を聞くと、父親とも連絡は取れず、帰ると言っていた時間になっても弟が帰らない…と。遊んでいた友達の家に電話するとずいぶん前にバイバイしたと言われたらしい。

 

 

聡子は真修を安心させるために家までついていってあげます。
でも、そこで聡子が見たのは…荒れた家の様子でした。。。

 

 

 

 

6月なのに冬物のセーターが出たまま、物や服、ゴミが散乱した家。
弟の部屋に書き置きがないか探す真修に着いて聡子は2階に上がりますが…

 

 

聡子:家にまであがりこんだのは
遼一くんに何かあったらいけないし
真修が心配だから
なのに
この家に足の裏がつくたび
私は間違っているのではないかって

 

 

そしてそこで聡子はある部屋に気づき覗くと、そこには仏壇が…。真修の母親らしき女性の写真が置いてあります。真修が母親を“いない”と言っていたのは、亡くなっていたんですね…。
その後真修の弟・遼一がよく遊んでいる場所を聞き、真修を家で待機させそこに探しに行く聡子。
するとしばらくして教えた携帯に真修から電話が。遼一が帰ってきたみたい!(他の子の家に行ってたんだって。)

 

ほっとした後、一人公園で一人酒する聡子。
そこで自分の存在の虚しさを感じます。

 

 

聡子:ただの「サッカーの人」じゃこれっぽっちが限界なんだ

 

 

真修の家で見た汚れた家、冷凍食品のゴミ、土日仕事で帰れない父親。
“いや あるかもしんないけど だめでしょ”
そう思いながら

 

 

聡子:私は他人だから真修に踏み込むことはできないけど
そばにいることは出来る

 

 

ここまでが、私の少年2巻前半(5話〜7話)でした!!!

 

少しずつ、複雑な真修の家庭環境が見えてきた気がしました。
真修とは一切似ておらず、弟の遼一とそっくりな母親の遺影。実は2巻収録の9話で真修の父親も登場するんですが…真修に全く似てないんだな〜〜〜〜これが。
う〜ん。死んだ母親の連れ子なのかな?真修は。それで愛情を受けることが出来てないのかな…とか想像してたら胸が苦しすぎます。
たぶん今、真修の中は母親のような“愛情”をくれた聡子でいっぱい。
聡子に構って欲しくて欲しくて、でも遠慮する真修のそぶりがたまりません!!!

 

そして聡子も真修と距離が縮まり、会う機会が増えるほど気になってくる自分の「存在」。
遼一くんを探すとき、遼一くんの担任に連絡しようとした瞬間ハッとした聡子。他から見たら他人である自分がどこまで関わっていいのか、もし自分のことを聞かれたら?と、自問してしまいます。

 

そろそろ長くなってきたので、私の少年2巻後半感想ネタバレに続きます〜〜〜!!!

 

 

《引用元 作品DATA》
出版社:双葉社
著者:高野ひと深
掲載誌:月刊アクション

 

 

ご購入はこちら↓amazon

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です