男女の不平等、性をえぐる話題作、ついに最終巻!!
奈緒さん主演で実写映画化!!
【あらすじ】
連載開始から4年。誰もが目を背けてきた男女の間に横たわる「性の格差」を描いた衝撃作がついに完結!自身がレイプし、その後も脅迫を続けた美鈴から“本音”を聞かされ、錯乱した早藤が進んだ破滅への道、「愛すると決めた」早藤の子を身ごもった美奈子の出産、互いに「性」という障壁を乗り越え、愛を育んだ美鈴と新妻に開かれた未来は……?
続きは感想ネタバレ注意
ついに、ついに…“先生の白い嘘”最終巻でございますっっ!!!
とりあえず、ね、正座して読みましたwww
今まで悶々と考え抜いてきた事の答え合わせの巻だったような、そうでないような。きっと(鳥飼茜先生は)答えを載せてくれているんだろうけど、その答えが難しすぎてまだ頭の中で100%は消化されてないって感じかな。←こちらの読解力の問題です。
でも、すべての物事に決着がついた、のかな。消化された、のかな。読み終えた時、心がほんの少し暖かくなって、なんだか晴れた気がする。
まだまだ読み込めてはいないため、ざ〜〜〜っくり(とりあえず8巻読んでください)あらすじ感想だけを書いて、気づいた点はまたその都度、追記していきたいと思います♫
【先生の白い嘘8巻】
7巻ラストでの新妻くんとの“手繋ぎ”写真が校内中を駆け巡ってしまう。
でも、学校側はコトを大きくするつもりは無く、美鈴に注意するだけでした。
今年最後の授業で、夏目漱石の“こころ”を朗読する美鈴。
(この朗読を選んだ事もかなり意味深ですが、美鈴の朗読に割って入り行われるミサカナとのやり取り。ここ、読んでほしい。)
美鈴がミサカナに対し、
『純白を願う相手がいるのは
小さくても生きる光になったんじゃないでしょうか』
との発言。
美鈴の新妻くんへ気持ち、もしくは美奈子のお腹の中の赤ちゃんへの気持ち、をなぞったものなのかな〜と想像しました。←勝手に。
場面は変わり、美鈴との“夜”以来“破滅”の道を進む早藤の姿が…。
仕事も無断欠勤し、朝夜の区別もつかない程ボロボロの状態。
ここで早藤の過去が少し描かれてるんですが、高校で?初めて“女”を抱いた時、(相手の女子も初めてで)その子の痛くて苦しくて歪んだ表情を見て、
“女ってこれだ と 思った”
と感じていました。
(男に虐げられるモノ、と捉えました。)
そこで、“やっといみがわかりかけたのに”と…高揚した自分を思い出した瞬間、血まみれの美鈴がフラッシュバックし、激しく嘔吐。
コンビニに寄った帰り、早藤が日用品店で手にしたのは“ロープ”でした…。
そしてそして!!
2学期の終業式ですごい展開になります∑(゚Д゚)!!!
終業式時の“諸連絡で”前に立ち発言する美鈴に、『先生も反省するんですか』と茶化し、美鈴に絡む生徒たち。
他の先生たちが止めようとすると、美鈴は……
美鈴『私は 私はすごく 反省しています』
…と!!!
二人がセックスしたのか、とか最低だ、とか行き交う生徒たちの言葉に対し美鈴はハッキリと……
美鈴『かもしれないですね
ただ 反省しているのはそこじゃないです
反省してるのは 私が
愛っていうものを信じられなかったことです』
…と。
美鈴は話し続ける。
自分と新妻くんは“自分の体を他人に奪われたこと”で“自分以外の体を欲しがることは罪”だと思い込んでいた、と。
でも、友人の“妊娠”が美鈴のこころを揺すったと言う。
美鈴『もしかしたらそれは
信じ続けた人間にしか形作れないものかもしれない
自分以外の人間のこころをただ信じるということは
思うよりずっと苦しいです
自分自身を信じるのと同じくらい苦しい
だけど信じ続けることでしか
人は誰かを私は自分を
愛の一部だって証明できない
だからどうかあなた達にはそうしてほしい
私にはできなかったことをーーー…』
その瞬間、新妻くんが美鈴の前に登場。(くそかっこいい。)
『なんで「できなかった」って決めちゃうんですか』とポツリとつぶやいて、、、キス。、
新妻『ここからどこまでだって 信じ続ければいいじゃないですか』
と。おおおおう。くそかっこいい。
『でもコレ完全にやり方間違っちゃてるよ?』と言って美鈴からも…キス。
まぁ大騒ぎ、ですね。みんな写メ、動画撮りまくってます。はい。私でもきっと撮るわ。
入院中の美奈子。
母親が見舞いに来ます。早藤が仕事に来ていないと耳にした母親は、子供を養子に出すよう勧める。そんな母親に美奈子は思いを伝える…。
美奈子『カンタンじゃないから
愛するって決めたの
「愛する」って決めた人との間にできた子だから
愛することに決めたのよ
私が自分で』
そして病院を抜けた美奈子、早藤に連絡がつかない。
少し前の会話から、嫌な予感があったのかな。
美奈子が自宅の鍵を開け目にしたのは……
首を吊った早藤の姿…。
すぐさま包丁を取り出し、ロープを切る美奈子!!!
早藤は…生きていました。嗚咽しながら早藤は美奈子に殺してくれと頼みます…が。机の上から早藤を見下ろし、怒りを、本心をぶつける。
ここ。すごい。美奈子が、すごい。女ってすごい。
美奈子『アンタが生きてる価値ないなんて
そんなのとっくの昔から知ってるよ
アンタなんて身勝手で自分のことばっかりで
結婚して家族になる人間のことすら
ひとっつも頭になくて
そうやって放ったらかされてる私は今の今までずっと
一人で新しい命と戦ってきたんだよ
このクソったれが甘えてんじゃねえよお前
』
読みながら背筋がゾクゾクーーーーッッと。怖い?違う。興奮してるんだ、私。
散々罵倒した後、『アンタはそのクソみたいな命の残りカスを あたしとあたしの子供のためだけにすりつぶして生きるのよ』…と言います。
驚いた様に、でも何か諦めた様に早藤がため息をついた瞬間、美奈子が破水!!!
動揺して役に立たない早藤を前に、病院に電話し向かおうとする美奈子。
美奈子に携帯を渡され『タクシー呼んで…アンタはアンタの今出来る最大限のことをして』と言われた早藤は…
警察に電話。
早藤『僕 人を 女の人を犯しました』
早藤は捕まりました。
美奈子はそれでも、拘置所にいる早藤の元を訪れます。
美奈子は早藤のすべての行いを知っていた様です。
それでも美奈子が早藤との子供を望み、守り抜いた理由は…
美奈子:私はかわいそうなあなたを
その止められない膿みたいなものを
私だけが受け止められるっていうことに
生きる価値を見いだしてたんだと思う
それが普通とは違う形であることは美奈子も分かっている。
(“伝わらなくても”と感じてる美奈子ですが、早藤にも、何か少しでも伝わっていれば、と思う。伝わっている、変わってきている、最後のシーンはそう取れたよ。)
早藤が自首し事件となったことで、(すでに高校を辞め)“保健の先生”を目指す美鈴の元に警察から連絡が入る。
話を聞きたいと言われ一度は断るものの、坊主頭姿を送ってきた新妻くんの写メを見て、警察に事情を話す決意をした美鈴。
なぜなら『君の目の前には見たくないものがたくさんあるんだね』と新妻の長い前髪を揶揄して言った美鈴に対し、新妻くんは髪を切ったのだから。
新妻くんの決意的なものを感じ、自身も動かされたんだろう。
その後、レイプされた時、され続けた時の苦しい引き千切られる様な心情、そのことによって自分自身が“当たり前のもの”じゃなくなった気持ちを警察で話す美鈴。
(でもね、でも、最後の美鈴の今の気持ちが、新妻くんと出会えたから取り戻すことのできた今の気持ちが、新しい命によって変化した気持ちが、この作品の全てであり希望に感じました。)
美鈴『今は 少なくとも今は
優しいものやきれいな気持ちに
手をのばせば触れられそうな
昔から当たり前にそこここにあったものを
一つ一つ拾い上げて確かめるみたいに
今は生きてます』
時は流れ、美鈴の家の庭作業を行う新妻くんの姿が。
2年経ったみたい。
ここの二人の“呼び方”のやり取りムズムズしちゃいます♡
作業が一段落し、お茶にする?と、尋ねる美鈴。
そんな美鈴に
新妻『それよかこの前の続きがしたいです』
と、言い出す新妻。
『いいよ』と答えた美鈴は…
美鈴『でもこの前の続きって…いつのどこからする…?』
…と。
最初から、とリクエストする新妻。
顔を近づけた二人が描かれ、先生の白い嘘、幕を閉じました。
ここまでが先生の白い嘘最終8巻のざ〜〜〜〜〜っくりあらすじでございましたーーーーーー!!!!!!!!
お…終わった〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!
7巻を読んだ時は、あと1巻でどうまとめるんだ???と思いましたが、綺麗にスパーンとまとめられ終わりを迎えましたね∑(゚Д゚)!!!!
鳥飼茜先生、やはりすごかったです。本当に本当にお疲れ様でした…。
兎にも角にも美鈴の心が救われ(完璧にではなくても)、“他人の体を欲することは罪ではない”と新妻くんとの関係を築き始めた様子が見れて本当に嬉しかった。
1巻から様々な憶測、考えをこのブログにぶつけてきましたが、最終巻を読んで自分の考えは少しずれていたのでは、と感じました。
でもそこまで悶々と考えさせられる作品に出会えた事が幸せ。
1巻で嫌悪感しかなかった作品に、こんなにハマるなんて思ってなかったwww
こんなあらすじネタバレなんかで伝わる作品ではございませんので、是が非でも読んでいただきたい。(個人的に大好きな)和田島とミサカナもね、ふふふ。←きもい。
読み込んで読み込んで読み込んでまた感想追記したいです。
とりあえず、死ねばいいのに、って思ってた早藤が死なずにホッとしたことは内緒です。美奈子の思いに負けたのかな。
《引用元 作品DATA》
出版社:講談社
著者:鳥飼茜
掲載誌:モーニングツー
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いつも楽しく拝見させていただいております。
この、作品・・・・
無料で2冊読んでモヤモヤしていました!
なんとも言えない気持ちになりますよね。
ここであらすじ感想を読ませてもらって、
ますます内容が気になりました。
とりあえず、ラストを知れてほっとしています。
あ、私も死ねばいいのに!!!と思っていました。
SAKUさんへ
初コメントありがとうございます♫
返信が遅れ、すみません(ノД`)!!!
詳しいところとか全くかけてないので、ぜひコミック読んで頂きたいです♫
そしてどう感じられたかをまた教えて頂けたら嬉しいです〜〜〜( ´▽`)
自分の中の早藤への気持ちもなんだか変わってしまったラストでした。
またコメントお待ちしています♫
わー、遂に終わったのですね~
鳥飼さんの作品はどれも本当に抉られる感じですが、中でもこちらの作品はピカ一ですよね。
早藤ってほんと死んでくれって思うんだけど、それでも少し可哀想と思ってしまう自分がいるんですよね。
傷つけられた人のことを考えたらほんと死んでくれなんですけど…。
この辺がほんとに上手いなって思います。
個人的に一番嫌いだった美奈子、ちょっと見直しました。
うん、早藤は美奈子に一生カスまで利用され尽くすことで罪を償うといいよ(笑)
とりあえず皆一応幸せになれそうでほっとしました。
ネタバレありがとうございました!
noritanさん
いつもコメントありがとうございます♫
終わってしまいましたね〜〜〜。ホッとしたような、まだまだ描いて欲しかったような…。
noritanさんと同じく、私もあんな風になってしまった家庭環境、人格自体をかわいそうだと感じてしまいました…。
したことは許される事ではないですけどね。
美奈子の愛も歪んでいると感じますが、早藤にとっては“救い”であるんでしょう。早藤自体がそのことに気づいてくれたら…。
またコメント頂けたら嬉しいです♫いろいろな作品へのコメント感謝です♡
50台の大雑把なオヤジです。繊細な気持ちも、過去の性的なトラウマも持ち合わせていない単細胞な普通のオヤジです。
(あなたのブログ、このコミックと同じくらい大好きです。)
そんな私でも、このコミックにはハマリました。
読む度に、女性って、こんなに深いの?、、と驚かされます。
でも新妻君みたいな高校男子はいないでしょ?
(それとも私が猿なのか、、、)
それはさておき、それぞれの登場人物がどおなるのか気になりました。
最期は美鈴と新妻がハッピイエンドで良かった。
そしてゲスカス早藤も逮捕されて良かった。
めでたしめでたし。
でも終わってしまい、なんか寂しいですね。
(ミサカナのひとりエッチ、もっと見たかった)
それと、もうひとつ、、気になる事が、、、
レイプされた女達、なぜ警察に被害届を出さないの?
レイプ魔はゲスカスなんだから、許しちゃダメでしょ。
私が大統領なら、レイプ魔は去勢します!
金いぬさん
初コメントありがとうございます♫
とても嬉しいお言葉まで!!!
美鈴と同じ女性でも、こんなに深いの?そんな考えあるの?と驚きながら唸りながら読んでいました。
金いぬさんのおっしゃる通り、新妻くんの様な男子はきっといませんwww
めでたしめでたしでしたが、個人的にはミサカナの闇はあれで解決なのか?と思っちゃいました。
(ひとり、、、エロかったですねw)
和田島と手と手が触れ合う青春していたし、あの(個人的に大好きな)和田島がミサカナにご執着なので救ってくれるんだろうとは思いますが…。
そして金いぬさんのレイプされた女性たち、ですが、美鈴の場合は警察で言ってた様に“大前提さえ粉々にされちゃった”んでしょうけど、
一般的にはコトを大きくするよりも、早く忘れたいという気持ちもあるかもですよね…。
まぁ許せませんが!!レイプ魔の去勢、賛成です(ノД`)!!!
またぜひコメント頂けたら嬉しいです♫
ネタバレ、読ませていただきました!
私も1、2巻だったかな、無料で読んで、ヘヴィすぎて読み進めなかった。最近最終巻が出たのを見たけど、読むのは辛いなあ、と思っていたところ、こちらでまず読ませていただきました。
人間、やはり救いを求めますよね。でも、現実は過酷です。
これを描き切る鳥飼先生はすごいです。
機会があって、気力が生まれたらコミック読んでみます。
素晴らしいネタバレをありがとう御座いました。
気になるのは、生徒と先生っていうのはやっぱり難しいよ、ということと、ミサカナは救われてないなあ、と、、、。
兄はどうなった?
それと、レイプされた女性が訴えられないのは、レイプは魂の殺人と言われます。自分に落ち度があったのか、疑似恋愛的に支配されてわからなくなったり、とにかくきついようです。
昨今のmetoo運動でも、名乗ることで二次被害もあるようです。