富山・八尾で紡がれる恋物語、ついに完結!
【あらすじ】
亡き母・繭子の恋人を追いかけて八尾に来た女子高生・蛍子。しかし彼がまだ母を想っていることを知り、自分の想いに整理をつける。そして蛍子をずっと見守ってきた同級生・光は…!?
そんな中、9月1日を迎え”おわら風の盆”が幕を開ける。
それぞれの想い、踊りへの情熱、その先に見えるものとは――!?
続きは感想ネタバレ注意
https://kojimangavip.com/2016/12/tsukikagebeibe8/
月影ベイベ9巻・最終巻発売しました!!!
本当に…本当に最高で素晴らしいラスト。読み終えた後、心に篭った熱がなかなか冷めない!!!感動しました〜〜。年齢層関係なく、多くの方に読んで頂きたい素敵な作品です。
ざっくりネタバレ&感想。
月影ベイベ9巻
ついに風の盆開幕直前!おわらを踊る踊り子や地方の人々の熱い3日間が始まります!!!
今の気持ちを取材陣に聞かれた螢子は“練習の成果を出せたらいい”…と答え…
螢子『…それと母に 私の踊りを見守ってもらいたいです』
と。螢子の言葉にみんなジーンときてますね…。
そして3日間の風の盆スタート。
観光客、見物客の前で流し(踊り)少し緊張しながらも“これが風の盆なんだ”と感じ、天国の母親にも“見てる?”と空を見上げます。
流しが終わり休憩中、傘が壊れた為公民館に寄った螢子は、仮眠をとる光を見つけます!!いつも円との事を気にかけてくれている光。螢子は寝ている光に向かって、円に告白した事を伝えます。
螢子『光 私ね 円くんに振られちゃったんだ』
螢子『終わったの だからもう 気にしないでいいんだよ』
“なんて さらっと言えればいいんだけど”と思い、その場から出て行くのですが……はい。光がっつり起きてましたww
光『……え?』
光『ちょっ…待て まじか』
そしてその夜、光、螢子たちのいる“諏訪町”のステージが♫
光との混合ステージで“今までの中で一番”と思えるほどの出来に螢子は感動し、踊り終えた後、光にも『今までで一番よかったよね!?』と興奮気味に近寄りますが、光は傘で顔を隠したまま、どこかよそよそしい態度。
なぜなのか分からないまま、女子たちの踊りが始まります。
踊りながら
螢子:ああ やっぱり私
おわらが大好きなんだ
私本当はずっと前から
こんな風にしておわらを楽しめる日を
待っていたのかもしれない
こう感じる螢子。諏訪町の舞台は大成功を収めます!!!
みんなでハイタッチし合いますが、またまた螢子のハイタッチを避ける光。
気になった螢子が理由を光に問い詰めると…
光『わからんがけ お前が昨日傘越しにあんなこと言うからや』
と、頬染めてキレてます〜〜。(可愛い!)
しかも光は『振られたから気にせずに好きになっていい』と言われたと勘違いしてましたwww螢子は“円くんの事で気を使わなくていい”という意味だったんですが!
でも、でも、光は想いをぶつけます…♡
光『もう なかったことにはできん』
光『好きや 螢子』
螢子:どうしよう
囁かれた耳が熱い
どうしよう
(きゃ〜〜〜〜〜♡)
それからも、踊り続ける螢子たち。
流しを終えた後、急に光に手を引かれ“待ち合わせ”場所に連れて行かれます♫
そうです〜〜〜〜!!!!
違う街のメンバーですが、おわら5(ファイブ)での踊りですね!!!(1巻復習ください〜。)
お遊びではありますが、観光客たちも続々と集まってきます♫
踊る光から目が離せなくなる螢子♡
動きの一つ一つにドキドキしてしまいます…。
そして2人きりになった帰り道で、螢子は光に『光の踊りがすごく好き…』と伝えます!!
“踊りが”だと念押しし、走り去ろうとする螢子でしたが、追いかけ手をつかんだ光は…
光『螢子 踊り…好きって言うてもろて めっちゃ嬉しい』
光『ついでに俺のことも好きになってみんけ?』
とさりげなく告白!!!
思わず笑ってしまう螢子なのでした〜〜〜。そしてそんな仲良しな2人の姿を円くんも微笑ましそうに見ていました♫
母親の形見である鈴を髪飾りにし踊っていた螢子でしたが、休憩時、その鈴が無くなっている事に気づきます!!
螢子のために一緒に懸命に探してくれる光。エンナカに落ちて流されてしまったかも…と不安で涙を流す螢子に『全力で探す』と言ってくれ、エンナカに落ちてても下流まで、川まで探しに行くと言ってくれます!!(優しい!かっけ〜!)
光『悲しむお前の顔見たないから』
と言って探しに行こうとする光。
そんな光を引き止め……
螢子『光 いいよ そんなに必死で探さなくても』
螢子『私は大丈夫だから 鈴がなくても私多分大丈夫 光がそばにいてくれれば それでいいの』
…と!!!
思わず出た本音に赤面し、恥ずかしそうに傘で自分の顔を隠す螢子。
そんな螢子の傘をどけ見つめる光は『螢子がかわいいから』と笑います♡
そして2人は傘で隠しながら、初めてのキス……!!!
(もうここの2人のやり取りがたまらんのです!!!!胸がギュ〜〜〜〜っと締め付けられます♡♡ぜひぜひ見て頂きたいっっ。光の要求に答えて“だら”と言う螢子…たまんないっっっ。)
そして深夜から明け方に向け、八尾の街は、踊り子たちは深夜も踊り続けます…。
ここの数ページ、とても美しい。見て頂きたい!!!
最終話では円を含む地方(じかた・民謡)メンバーでの流しのシーンが描かれています。螢子の鈴が無くなったあたりですね…。(ここ、涙なしでは読めないっっ。)
始めてすぐ、円は飛び入りで流しに入り踊る女性を見つけます。
髪につけた鈴から、“螢子か”と思うんですが、周りの観光客は誰もその踊りを見ていない……。
なんでや
誰も踊りを見とらん
まるでそこに
誰もおらんみたいに
その瞬間、後ろをついて踊っているのが亡くなった繭子(螢子の母)だと確信する円。ゼンジに唄のリクエストをします。
円『次 「雁がね」唄ってくれんけ あいつが一番好きやった唄や』
ゼンジ『円…?どうした』
円『はは 気でもふれたかと思うやろ 自分でも思う』
円『でも はっきり見えとんがよ 踊りながらついてくるあいつが 戯れやと思って唄ってやってくれんか』
ゼンジも振り返りますが、もちろん繭子の姿は見えない。
『惚れた男にしか姿見せん気やな』と言って、円のリクエストに応えます…。
そして最後の流しが始まりました。
お互いの体を気遣う螢子と光の姿を、笑顔で見つめる円。
風の盆は幕を閉じました…。
坂を下る毎に
空が白んでいく
夢の時間が終わる
終わりがあって
始まりがある
繰り返しながら繋がっていく
おわらみたいに
そして2026年。
光と螢子の結婚式に、繭子の写真を持ち向かう円の姿が描かれていました…。
ここまでが、月影ベイベ最終巻でございました〜〜〜〜!!!!
また大好きな作品が終わってしまった〜〜〜。何度も何度も涙しながら読みました。
最後の円にしか見えなかった繭子の姿。きっと気づいてもらう為に螢子から鈴を返してもらい、現れたんでしょうね…。
また、流れで踊る螢子の姿を、喧嘩したまま死別した娘(繭子)に重ね涙を流す螢子の祖父たち…。ここのシーンも胸が苦しくて苦しくて、でもなぜか温かくて、涙が止まらない。
他にも、ゼンジの息子&妻が会いに来てくれたり、(螢子の友人)理央に彼氏が出来ていたり…たくさんの見所がありましたよ♫
そしてなんと言っても螢子と光♡
円への気持ちにケリをつけてすぐではありますが、きっと今まで光が支えてくれたり気遣ってくれたことを感じていて、螢子も自然に気持ちが動いたんだと思います…♡
見せてはもらえないキスシーンも、結婚式も想像を掻き立てられましたっっ!!
この月影ベイベ…ぜひ、ぜひ!!!読んでいただきたいです!!!
個人的にも殿堂入りの作品です。オススメです♫
《引用元 作品DATA》
出版社:小学館
著者:小玉ユキ
掲載誌:フラワーズ
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