伝えたい。後悔はしたくないからー
大切な人を支えたい。父と和解したい。そしてあなたに…
【あらすじ】
母を愛していた円(まどか)に惹かれる蛍子と、そんな彼女に想いを寄せる光。円達の悲しく切ない過去を知り、二人の心も乱される。そして夏になり、”おわら”の練習が本格化する中、
光と蛍子の心境にも変化が。八尾の街に新しい風が吹き…!?
富山・八尾を舞台に伝統芸能の”おわら”を巡る恋物語、新章の第6巻!
続きは感想 ネタバレ注意
【月影ベイベ5巻】
自分の母親と円(まどか)の過去の大恋愛を知った蛍子、そして光。それ以来、蛍子は円をなんだか避けている様子。そんな蛍子をガッツリ片思い目線で見守る光。(く〜たまらないっ。)
蛍子は8月の風の盆に出る為、母親から習った古い踊りではなく、新しい踊りを教えてもらいたいと思っていました。そんな蛍子を積極的に町の輪の中に誘う千夏(表紙左)、と、あからさまに蛍子を拒絶する鳴美(表紙右)。
『あいさつの仕方も浴衣の着方も知らんよそ者のくせにちょっと踊り上手いからって特別扱いされて』
『お母さんが伝説の踊り子やったがいって?あんたのお母さんこの町の人達にえらい迷惑かけたあげく失踪して帰ってこんかったがやってね そんな人の娘がその人に踊り習てこの町で踊ってトーゼンですて顔して踊っとんがおかしいやろ』
おーーーガンガンえぐってくる〜!!蛍子もさすがに母親の事を言われカチンときて言い返しちゃいます。実はこの鳴美がここまで蛍子を毛嫌いする理由は蛍子に優しくする千夏にありました。
千夏は25歳のみんなよりお姉さんで、鳴美にとって昔から憧れの存在。でも千夏は女子サッカーで足を痛め、今年最後だった“おわら”が踊れなくなってしまってました。鳴美は千夏の為にも千夏のような踊りを見せようと頑張ってたんですが、蛍子が来たことで千夏が蛍子にかまうのが許せなかったみたい。でも、千夏の今の気持ち…
『あんた達ふたりが力合わせればきっと最強や ふたりの息の合った踊り本番で見せて欲しい それが私の願いや』
それを聞き、蛍子と鳴美の距離も少し縮まります。
『一回しか踊らんからねよう見とかれ…蛍子』
これからいいコンビになっていくんじゃないでしょうか♫最近BLの読みすぎで、同性同士の目線のやりとりにやたら敏感になるワタクシwwwいかんいかん。
そしてお次は、円おじさんの幼馴染みの漸二(ぜんじ)さんのお話。漸二さんは代々続くおわらの唄い手さん。数年前の風の盆で観光客相手に暴力事件を起こしてしまい、町を出て行き、それ以来家にも全く帰っていませんでした。
偶然、漸二の唄を聞いてしまった蛍子は“風の盆”で歌って欲しいと頼み、その為に唄い名手である漸二の父親と和解するよう勧める。
『風の盆で唄ってほしい』
全くその気はなかった漸二でしたが、蛍子の母・繭子にそっくりな蛍子の言葉に動かされ、父親と和解できる様会いに行きます。
最初は拒否されてしまいますが、やっぱり親子。家の外でおわらを唄う漸二の声を聞いた父親は『もっと練習せい どうしても言うがなら来週から稽古つけてやってもいいわ』と窓際から伝える。そして持っていたタバコを『処分して』と光に渡す漸二。風の盆が、どんどん楽しみになってきました♫
そして!!ついにいよいよ光の告白です〜♡
覚悟を決めて…とかではなく、円おじさんとテレビ局のお姉さんの仲良さそうな姿をみた光は円を避け続ける蛍子に、『(円)伯父さんが他の誰かに取られてしまうかもしれんがいぜ 告白でもなんでもしたらいいがやないけ』とハッパをかけます。そんな光に対し…
『なんでそんなこと言われなきゃいけないの?私の恋愛がどうなろうと関係ないでしょ?』
と言う蛍子。それを聞いた光はつい…
『関係…あるわ!!だって俺はお前にっ…』
『俺がお前に惚れとるからやお前のことが好きで好きでしょうがないがや 蛍子』
遂に言ったどーーー。予想外に…はっきりと熱い告白。
同じ年の時、円が繭子(蛍子の母)に言えずずっと苦しむ事になった一言を。光の熱い想いは、円ひとすじの蛍子の心を動かせるんでしょうか。月影ベイベ7巻に続きます!!告白し終えた後の『蛍子』押し、いい!いいよ!光♡♡好きで好きでしょうがない、とか人生で言われた事あるかなwwwあ〜うらやましっっ。
ぜひみなさま、読んでくださいっっ!!!
《引用元 作品DATA》
出版社:小学館
著者:小玉ユキ
掲載誌:フラワーズ
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