ほんとうのわたし、見つかった。
【あらすじ】
妊娠したすみ香はまこちゃんと一緒に沖縄へ。有香を取り巻く男たちもそれぞれの人生を歩み始める。そんな中、有香は本当の自分に気づき始める。すべてを手放したとき、見えた光景。有香の新たな人生が始まろうとしていた。
続きは感想ネタバレ注意
おんなのいえ、最終巻でございます!!!
鳥飼茜先生は最高のラストだった!とtwtterでつぶやいてましたね♫
男に頼るでもなく、誰かのものでもなく、“甘えた”だった有香が選んだ道とは。
おんなのいえざっくりネタバレです。
【おんなのいえ8巻】
妊娠がわかって、マコちゃんと沖縄へ移住することが決まったすみ香。
でも、やっぱりすみ香は有香(姉)のことが気がかりみたいで、中々有香と住む家を出て行こうとはしない。なんだか姉妹関係逆転しちゃってるw(でも、我が姉妹もきっとこんな感じ。小さい頃はあんなに崇めてた絶対的存在だったのにな。)
マコちゃんとかヤキモチ妬いて『すみちゃんとありちゃんの子供みたい』とか言ってるしw
でもでも、すみ香がマコちゃんとマコちゃんの元彼・修仁のラスト飲みを送り出すとこ、すみ香すげ〜なって勉強なりました。気になるけど、、マコちゃんが“したい”であろうことを考え、送り出す。それは相手を信じているからこそできること。
そんなすみ香を見てた、有香のモノローグがドツボだった。
(引用元 おんなのいえ8巻)
他人に戻ってしまわないように
どうしてほしいより
その人がどうしたいかが気になっちゃうくらい
他人に戻りたくない相手が私にはいただろうか?
それを一生けんめい守ろうとする姿は
こんなにもまぶしい
まぁ結局、マコちゃん(バイだよ〜)修仁に壁ドンからのアゴくいされちゃってるし、口塞いで上からチューされちゃってるし。すみ香が良かれと思ってしたことに、マコちゃんから意地悪言われちゃうんですけどね。
修仁『やっぱ俺 マコのこと忘れんのとか無理かも』
きゃっ♡
すみ香が沖縄に行くことになってなんだかいじけモードの有香でしたが、やっと気持ちを切り替えることができたみたい。お次はすみ香の為にガンガン料理始めます。(役割与えられた時の輝きがはんぱないww)
が、しかーーーーーし。やっちゃったwww料理中、髪の毛焦げちゃったwww
で、新生あり香さんがこちら。
すみ香もマコちゃん家に引っ越し、母親も実家を売って新しいマンションへ移り住んだ。
どんどん変化する、おんなのいえ。
そんなあり香の前に現れたのは??
お久しぶりです♫川谷さん。
元奥さんと仲直りする描写があったので、まさかあんだけ“あり香あり香”言っといてモトサヤ?なんて思ったり、でも妙に納得してる自分もいたんですが…。
久々に会い食事に行った川谷さんとあり香。
有香の勤める印刷業社の社長と川谷さんが、元奥さんの話をしてたのを立ち聞きしてた有香は“ヨリが戻った”と思ってたみたい。
でも、でも川谷さんは。
俺と一緒になってくださいって有香にプロポーズ♡!!!
『ありかの事が好きだから』と言う川谷さん。
きっとずっと有香が欲しかった言葉。啓介と別れた瞬間からずっと。
でも、有香が出した答えは…
誰かに頼る前に、自分をもっと知りたい、でした!!!
そう言って“ひとりになった”有香。涙がね。とってもキレイ。
その後も川谷さんとはちょこちょこ会ってるみたいですけどね♫
そしてラストでは、不動産店で新しい家を探す有香。対応してくれた男性店員さんにフィーリング感じドキドキした瞬間、、、、バッグの中に入ってた“ふりかけのり先生”の新作BLがポロリww
“終わった”と逃げ出した瞬間、何故か追いかけてくる店員さん!!!
なんとその人は“ふりかけのり先生”の旦那さんで、そのことをきっかけに有香は“ふりかけのり先生”のアシスタントとしてオファーを受けます…!!
欲しいもの全部手放して、おんなのいえもなくなってオトコも全部いなくなって、ひとりになった有香は、一歩前に踏み出します。
ふりかけのり先生宅のチャイムを押す有香。
ここで、おんなのいえ、完結でございます〜。
有香がひとりになって始まり、ひとりになって終わったこのおんなのいえ。
でも有香、全く違う人物みたい。
女ってきっと誰かを必要としたり誰かに必要とされたいそーゆーイキモノ。そんなこんなを放り出してひとりの自分を恐れず、ひとりの自分を見つめ直す。きっとそんな瞬間に道が開けるのかな。なんて。そんな女って、最強じゃあないの。
ひとりになりたくなくて結婚したはずが、ひとりになった自分がどう自分探しをするのか見てみたいな、なんて思っちゃう管理人でございましたっ。(いや、まだならないぞw)
ラスト数ページにわたる有香の自分を分析したモノローグ、ドンピシャな女子、多いんじゃないでしょうか。
自分の道を見つけ始めた有香を、皆さんどうぞ覗いて見送ってくださいね!!!
《引用元 作品DATA》
出版社:講談社
著者:鳥飼茜
掲載誌:BE LOVE
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