もしかしたら初恋、まだかもしれません。
【あらすじ】
東京でかっふぇの店長を務めていた小松 薫。40歳、独身。
突然 故郷・角島の店舗への転勤が命じられ行くことに。
それをきっかけに地元の同級生達との交流も再開するが、その肝心の転勤先の店には大きな問題が!?そして、薫の人生にも大きな転機が訪れてーー!?
続きは感想ネタバレ注意
西炯子先生の最新刊出ました!!
男の一生のつぐみ、姉の結婚のヨリにこれまたそっくりな黒髪ロング&地味系&スタイル抜群(これは漫画だからか)&地元に帰ることになるアラフォー女性・薫が主人公!!
正直、またか!!と思いましたww(でもきっと需要があるんだろう)
でも、つぐみやヨリの様な過去の恋愛でのトラウマはお持ちでない、どころか初恋すらまだ?な、いつの間にか40歳なっちゃったよ女性。
それでは、“初恋の世界”さっそくサクッとネタバレ。
【初恋の世界1巻】
その日40歳の誕生日を迎えた私
小松薫が思ったことは
『あれ?ちょっと待って』だった
都内にあるちょっと小洒落たカフェの店長として働く主人公・小松薫(40)。
過去に結婚を考える相手もいたがうまくいかず、転職しつつ日々を過ごしていたらいつの間にか40歳になっていた、的な感じの女性。
そんなある日、地元・角島のカフェ店舗の立て直しを命じられ、転勤させられることに。
(転勤できない理由なし、に他人事とは思えずゾっっww)
しかも、事前に角島の店舗に電話したところ、かなり態度の悪い受け答えをする店員までいる!
豊かな空間で本当においしいコーヒーを
が、コンセプトのはずの店を覗いてみると…。(地元に戻りました。)
なぜか喫煙OKでダサい有線がかかり、あるはずのないランチ、そして半額以下の2つ目のメニュー。唖然とする薫ww
しかも店長をお願いすると、本来の“鈴木くん”ではなく謎の男が出てきた!!
(店長のはずの鈴木くんは買い出しに行ってましたww)
実は開店当初からずっと赤字続きだった時に、客として現れたこの小鳥遊(たかなし)。
毎日店に現れ、気がついたら店を手伝い、形態を変えていったという。それ以来2か月連続で店の売り上げは黒字。で、いつの間にか鈴木くんがバイト的な存在にww
小鳥遊『あんな高いコーヒーと上品な甘いものだけじゃ ここらへんじゃ客は来ないですよ』
小鳥遊『俺はここで集客できる最適のやり方をやってるだけです』
まぁバチバチな2人なわけですw
数日後から薫が店長を引き継ぎ、ダサ喫茶店→本来の上質なコーヒーを味わうカフェへ戻すことになります。それでもランチだけはしばらく小鳥遊案を続けることに。
しかし、店を禁煙にした途端、今まで通っていた常連さんは消えちゃいました。
落ち込む薫に『ほらね』と言わんばかりの表情の小鳥遊w
仕事の帰り道、本屋に立ち寄った薫は小鳥遊を見かけます。薫の存在に気づいた小鳥遊はなぜか薫についてくる。
公園で話す2人。鈴木くん曰く、小鳥遊は春には店を辞めると言っていたという。
なぜまだ続けているのかと本人に尋ねると、月の話をしてはぐらかされる。
その時急に薫が首元を虫に噛まれちゃいます!!!
慌てふためく薫に小鳥遊は…
え!?今時、、、その方法!?
(引用元 初恋の世界1巻)
小鳥遊『大したことないですよ 気になるなら何か塗っとけば では また明日』
それ以来、小鳥遊のことをなぜか意識しちゃう薫ww
存在もやることも謎だらけの小鳥遊のことが少しずつ気になり始めます。
そして履歴書を書かせ、わかったこと。
フルネーム:小鳥遊穣(たかなしじょう)
年齢:30歳
!!!!!
同い年位かと思ってたら、まさかの10個下ww
いや、さすがに肌とかなんとかで分かるだろうwwでも、それくらい肝の据わった男ってこと。身長も190㎝て。でかい!!!
そして初恋の世界1巻ラストで、地元の仲良しメンバーの1人であり未婚者の大浦氏と偶然デパートで会った薫。実家に誘われ訪れたのは、家庭持ちの不倫相手と同棲?する家だった。
子供が成人するまで10年は離婚することのない男を待つという大浦氏。
薫『…私たち40なんだよ?そういうの…自分が辛いばっかりじゃん …やめたほうがいいよ…』
そう言う薫に、表情も変えず返す大浦氏。
大浦『じゃ 小松くんはどう?』
大浦『人生を捧げても構わないと思うほどの恋愛を小松くんはしたことある?』
帰り道、電車に揺られながら薫は…
人生を捧げても構わない恋愛
ーそんなの
ほとんどの人が出会わずに終わるんじゃないのかな…
まして半分きてるのよ
そんな恋愛…あったって…
そう思いながら、ふと小鳥遊穣に吸われた首元を抑える薫。
ここまでが、初恋の世界1巻でございました!!!
物語は始まったばかり…といった感じですかね〜。
枯れオジではなく、今回は年下(しかもかなり)というところが楽しみのひとつ!男の一生や姉の結婚の様に、愛されまくる主人公といった展開ではなさそうですな!
小鳥遊穣は一体何者なんだろな〜〜。
そして、ラストで薫の友人・大浦氏の言った『人生捧げても構わないと思うほどの恋愛』ってちょっとぎくっとしますねw数日前観た『君の名は。』を見て丁度思っていたこと。(あれももちろんフィクションですが。)
ふと、姉の結婚で真木先生が言っていた言葉を思い出す。
『“どうしようもなくその人でなければ”ということがある “その人の形”に空いた穴が心の中にある その為に苦しんでもその苦しみを“喜び”だとさえ感じてしまう』
こう感じる相手が人生を捧げてもいい相手、なのかなぁ。
世の中にどのくらいいるんだろ。なんて考えちゃいましたっ。
初恋の世界2巻あらすじに続きます〜♫
《引用元 作品DATA》
出版社:小学館
著者:西炯子
掲載誌:フラワーズ
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