フラれても、フラれても、あきめられない恋。
【あらすじ】
銭湯の娘・まめは、幼馴染みの聡ちゃんに子供の頃からずっと片思い中。でも聡ちゃんにとって、まめは妹のような存在のまま。亡き妻・春さんを愛し続ける聡ちゃんから、はっきり「ごめん」と告げられたまめは、今度こそ、この恋をふっきろうと思うけれど――。
続きは感想 ネタバレ注意
といっても、もうその時点で総ちゃんへの片思い、20年近くたってますもんね。しかもフラれまくってますもんね。ではでは、こいいじ②巻ネタバレ感想ですっっ。
【こいいじ2巻】
②巻のはじまりはまめのながーーーい片思いの相手・聡ちゃん目線でお話がすすみます。叔父さんのお葬式で、まめと話す聡ちゃん。今でも死んだ奥さん・春さんに『未練タラタラで再婚も考えてない』とはっきりまめに話します。
聡ちゃん『まめはかわいいと思ってるよ 好かれてるのもうれしい でもオレ春さんに未練たらたらのダメ夫だから 再婚も考えてない 本当にごめん』
何だかフラれる時って“好きじゃない”とか“付き合えない”とかより、“ごめん”が一番ドーンてきちゃう気がします…。また、そこでまめは、昔聡ちゃんがまめの姉・ユメちゃんのことをずっと好きだった事を初めて本人から聞きます。(まめはユメちゃんの事を好きな総ちゃんを好きになったんですけどね)
『はっきりフってくれてありがとう』と、隣で泣くまめを見ながら“昔の自分を見ているようで恥ずかしいけど愛しいよ”と思い、まめに『オレにとっての春さんがまめにもできたらいいなって思う』と言う聡ちゃん。
そして読み進めていくと、聡ちゃんはずっと好きだったユメちゃんと一時期付き合っていたけど、ユメちゃんには他に好きな人がいたみたい。
ユメちゃんの好きな人は誰かは今まだわからないけど(だいぶ年上であって欲しい、大学の教授とか、このお葬式本人の聡ちゃんのおじさん、とか勝手に怪しんでいるワタシ)、なんだかみんな片思いだったんだな、と胸がキュとなる。
個人的に、娘の優ちゃんの手前強がりながらも、亡くなった妻・春さんとの事を思い出し号泣する聡ちゃんがめちゃくちゃ好きです。
春さん 春さんのためにもがんばるね
オレたちの優だ…
そして、まめは心機一転、実家を出て少し離れた所で一人暮らしをする事にします。聡ちゃんから少し離れるためなのか、、ユメちゃんが帰って来て実家に居場所が少なくなったっていうのもあるみたいだけど。あとユメちゃんが聡ちゃんのお店でお手伝いしてるのも関係あるんじゃ〜とか思ってます。
そしてそこで再会し、まめの恋のお相手?になるのが、不動産屋店長の河田さん。
実はまめが大学生の頃一度この河田さんにお世話になって、一人暮らしをしていたんですがストーカー?被害に合い実家に出戻ってました。
そんなまめを気にしてくれてたらしく、今回もまめが安心して住めるお家を探してくれます。し、か、も!以前は既婚者でしたが、、、指輪がない、と気づくまめww独り身になってました。
や やばい
フラれたてのあたしの前で
独身の河田さんなんて
それからご縁があるのか、まめが働くカフェによくランチをしに来たり、スーパーで偶然会ったり。河田さんの事が気になりはじめるまめ。
でもずーーーっっと幼馴染みに片思いしてたまめは、どうやって誘ったり恋を発展させていいのか分かりませんww(しかもまめ、31歳、たぶんまだ処女です。おっぱいでかいのに。←しつこい。)
でも、勇気を出して河田さんをお食事に誘い、そのあともまめのおうちに遊びにきたりもします。
もうきっかけさえ作れば、ここまで来ちゃえば、お互い好意のあるいい大人だし、、、ね♡と思ってましたが、いい大人だからこそ、過去があるわけで、、、河田さんには8歳になる子供がいました。それも含め、きちんとまめに自分の気持ちを伝えてくれます。
河田さん『ぼくね子供がいるんです 急にこんな告白されても引くよね…でも大原さんとちゃんとつきあいたいなと思ってて このことは話しておかなきゃと』
正直に話してくれた河田さんに、自分はずーーーっと同じ人に長い間片思いをしていた事、その人には奥さんと子供がいて、奥さんは亡くなってしまったこと、を話すまめ。
こいいじ②巻はここまででございます。この感じだと、河田さんと付き合う事になるのかなぁ、と。当て馬なのか、はたまた聡ちゃんの言う“オレにとっての春さん”っていう変わりのいない大事な存在になるのか。
その存在にはピンとこないし、やっぱりまめは一途に聡ちゃんでいてほしいな、と。まめの新しい恋を知って総ちゃんはどう思うんだろう。キョーイチ(まめの幼馴染み)から昔一瞬まめと付き合っていた事を聞いちゃったり、河田さんの存在を知った聡ちゃんの、まめへの気持ちの変化はでてくるのかな?
しかしまー きょーいちがまめとつきあっていたとはなぁ
オレが知らないだけで
シュンとつきあってたこともあるんじゃないだろうな
ずーっと妹もしくは娘的な存在だったまめのなんだか女の部分を知って、しかもその子がな何十年も自分の事をずっと好きってさ。グっとこないのかな?
ユメちゃんはまめがずっと聡ちゃんを好きだったと最近知って、なんだか聡ちゃんに対ししれっとまめプッシュな気がする。そんでもって、まめともっと絡んで欲しかった聡ちゃんの弟であり、まめの幼馴染みの駿が結婚しちゃったなー。
まぁここ絡んだら昼ドラ並みの相関図になっちゃうかw
冷静に考えたら今でも十分近場で色々ありすぎで健全とは言いきれないんだけど、“初恋”や“一途”というタグが付くこと、そして作者・志村貴子ワールドでこの透明感と愛情と優しさを感じるブレない一冊になるんでしょうか。こいいじ、3巻もとってもとっても楽しみです!ぜひぜひ、読んで見てください♫
https://kojimangavip.com/2016/01/%E3%81%93%E3%81%84%E3%81%84%E3%81%98%EF%BC%93%E5%B7%BBkc-kiss/
《引用元 作品DATA》
出版社:講談社
著者:志村貴子
掲載誌:KISS
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