時をこえて廻りだす、切ない恋のトライアングル。
元の世界に戻りたいと願う心。目の前の人に惹かれる心。
【あらすじ】
明治40年にタイムスリップした女子高生・陽菜は、御曹司の孝章に助けられ、自分とそっくりな少女・雛子のもとで居候を始める。許婚の雛子に想いを寄せる孝章と、正体を隠したまま、孝章に惹かれはじめる陽菜。時をこえて廻りだす、切ない恋のトライアングル。
続きは感想ネタバレ注意
https://kojimangavip.com/2015/12/%E6%B6%99%E9%9B%A8%E3%81%A8%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%87%EF%BC%91%E5%B7%BBkc%E3%83%87%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9kiss/
なんと。この涙雨とセレナーデのあらすじ感想記事は2年ぶり。
いや、この2巻は1年前に発売されてたんですが…!めちゃくちゃ面白いものの、説明が難しそうだったんで置いといたら…
あっちゅーまに1年経ってた(-_-)
わけです。んで、今月、涙雨とセレナーデ3巻が発売されて、ワーーーーっと河内熱が押し寄せてきて、今さら記事にしたと言うわけです。この面白さ・切なさは読んでもらわないと伝わるわけないんですが…ざ〜〜〜っくりとあらすじ感想を。
【涙雨とセレナーデ2巻】
1巻ラストで“つい口から出ちゃった”主人公・ヒナの『(雛子は)他に好きな人でもいるのかな』発言。
は、なんとかうまくゴマかせましたwww(セーフ。)
そして、孝章(たかあき)がその場を離れたタイミングで、ひいおばあちゃんのネックレスを探し始めるヒナ!
でしたがソッコー執事に見つかってしまい…孝章の元へと案内されるんですが、案内された部屋は孝章の亡くなった兄・久尚(ひさなお)の部屋でした。
でもそこで、幼い孝章が映った写真を見てヒナは気づくんです。
孝章は幼い頃一度遊んだ事のある“たーくん”だと。
夢だと思っていたあの出来事が“夢”ではなかったと気づいたヒナ。
しかも過去にタイムスリップ?した時も、あのネックレスをつけていた事を思い出し、“根拠はないけど でもすごく大事な物な気がする”と感じ、一度は帰ったフリをしつつ、本郷家の庭を探します!!
ヒナが必死で探すそのネックレス。
実は孝章が持っていた、はず…だったんですが!!!
なんとなんと、今、こんな所にありました∑(゚Д゚)!!!
(孝章が)久尚の部屋に置いていたヒナのネックレスを、孝章の幼馴染・貞光がうっかり持って行っていて、さらにそれを馴染みのチヨにプレゼントしていたッッ∑(゚Д゚)!!!オーイ。
ネックレスを貞光が持って行った事を知った孝章はブッチ切れですwww
何も知らないヒナは、雛子に頼んで“入れ替わり”で女学校に行かせてもらうよう頼みます。
登下校中に色々と探すために。雛子はその頼みを快諾してくれます♫
雛子のフリをし、学校に行ったヒナ。
授業中、自分が本当に明治にいる事を突きつけられる感覚に陥ったのか、顔面蒼白。
それに気づいたクラスメイトが連れ出し、医務室に連れて行ってくれるんですが、ヒナはそのタイミングで学校を抜け出しネックレス探しに…。
一旦、北峯家(雛子宅)に徒歩で戻ると、ちょうど雛子(ヒナ)を訪ねて来ていた孝章に遭遇!
そこでヒナは、“ネックレスが貞光の手にある”という事を知ります。必死で謝る孝章に、『自分の手で奪い返したい』と貞光の所へ自分も一緒に行くと言い出すヒナ。
その後、上野駅で貞光と待ち合わせた2人でしたが、“ネックレスがチヨの元にある”と知った時には、うまく貞光に撒かれてましたwww
その“チヨ”という女は奇術で有名な“甘久一座”の一員で、女流奇術士の弟子なんだという。
しかも数日前から行方がわからなくなっている、と∑(゚Д゚)
貞光はチヨを探し取り返す、と約束してくれますが…じっと出来ないヒナは、貞光とは別でチヨを探そうとする孝章について行く事に!!
ちょうど歌舞伎座前を人力車で通った時に、“甘久一座”の看板を取り外すところを見かけたヒナたちが売店の人に尋ねると、甘久一座の興行は昨日までで、座長は横浜に向かったという。
関係者は浅草かパノラマ館にいる、と聞いたヒナと孝章が向かうと、そこに現れたのは美しい女性。
なんとこの人が甘久一座の女流奇術士・超曲斎天菊で、チヨの師匠でした!!
天菊から、チヨは座長と共に横浜に行ったと聞きショックを受けるヒナ。
しかも去り際、天菊に…
天菊『それ以上チヨの身辺を探るのはよしとくのが身の為だ
でなけりゃチヨの二の舞になる』
と謎の忠告を受ける。
チヨはここにいないと知り、帰ろうとしたその時、開いていた扉を覗いてしまったヒナ。
そこにはなんと阿片を扱う数名の男たちがいて、それを見てしまったヒナはその仲間の1人に捕まり、監禁されてしまう…!!
危うく口封じの為にアヘン漬けにされそうになるヒナでしたが…孝章が助けに来てくれますーーー!!!
ここのヒナを必死で呼び続け、ドアぶち壊して助けにくる孝章様。たまらんのです。
冷静で寡黙な御曹司が、。ヒナを守る為汗だくでドアぶち破って大人数の男たちに立ち向かう。たまらんのです!!!
そこに、1人の美しい男が登場。
あれ?なんだか見たことあるぞ、って、さっきの天菊でした〜〜〜!!!
女流って嘘だったのね、男だったようです。だがめちゃくちゃ美しい!!!
天菊だと気づいたヒナの縄をほどきながら、『以後お見知り置きを』と言ってヒナにキスする天菊。
それを見ていた孝章はさらにブチ切れ。
天菊を殴り、ヒナを抱えてその場を去ります!!
そんな孝章の姿に胸を打たれたヒナ。
でも同時に、その孝章の行動は自分の為ではなく“雛子”の為だと気づく。
瞳からは大粒の涙をこぼしながら。。
ヒナ:おしかったね孝章様
今ココにいるのが本物の雛子だったら
惚れさせられたかもしれないのにね
(追って付きだけど)なんとかその場から逃げ、本郷亭へ帰る2人。
傷ついた孝章の手を心配しながらもヒナは“気持ち巻き戻したい 惹かれるのカンベン”と感じてました。
孝章を見つめながらヒナは思う。
ヒナ:バカなのは見る目のない雛子
でも一番の大バカヤローは
場違いで間の悪い私
ここまでが、涙雨とセレナーデざ〜〜〜〜〜〜っくりあらすじでございました!!!
おおお。
最初はタイムスリップものの切ないラブストーリーかと思ってましたが、どんどん話が広がってまいりました(゚Д゚)!!!するりするりとヒナから逃げて行ってしまう大切なネックレス。
タイムスリップの謎は、ネックレス、と、天気雨、なのかな???
現代に帰りたいと願いながらも、目の前の孝章様に惹かれていっちゃうヒナ。
も〜ワカルワカル!!と、読みながら全力でヒナに共感(´Д` )♡
亡き兄を想いながら、悲しいチェロの音色を奏でる姿や、拒絶されようとも雛子を想い続ける一途な孝章の姿。惹かれないワケない。でも一途な孝章の思いは“自分宛”ではなく雛子宛。ううう〜切ない。
でも、そんな切ない自身の恋心を、なんだか茶化したようなヒナのモノローグが河内先生っぽくて大好きです♡!!
ただ、孝章様の『初めてお会いした時から貴方をお慕い申し上げておりました(BY1巻)』の『初めて』は実はヒナなんだもんなぁ〜〜〜。
3巻に進むと、更に話が広がり謎が加速していきます!
どんどん面白くなっておりますよ〜〜〜♫ぜひ、涙雨とデレナーデ読んでみてください!オススメです!!
《引用元 作品DATA》
出版社:講談社
著者:河内遙
掲載誌:KISS
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