2016年10月、小松菜奈×菅田将暉W主演で実写映画化!!
10代の自意識を描いたジョージ朝倉の代表作!!
【あらすじ】
すべてにおいて特別で、なにをやっても追いつけない、圧倒的な「コウちゃん」の存在。どうしても自分を認めさせたくて夏芽(なつめ)が決めた「ある事」とは……。“追いつきたいんじゃない、つかまえたいんだ” ジョージ朝倉が描く、破裂寸前の10代のこころ!
続きは感想 ネタバレ注意
引っ越した先のド田舎で、モデルの夏芽が出会ったのは特別で圧倒的な存在感を放つコウ。
コウの火つけ祭りの姿を見て、カメラマン・広能晶吾からの写真集のオファーを決断した夏芽。
コウ不在の修学旅行で、同級生にコウとの仲をからかわれた夏芽は…
コウちゃんはまぶたに焼きついた光で
想うと体の中がざわめいて
『わたしだって』ってざわめいて
『わたしだって』力を見せつけてやりたいの
あんなコ のんきに好きとか思えない
と、思いつつも、コウが家を抜け出して修学旅行に来た時思わず涙が溢れるww
ある日夏芽は宿題を届けにコウの大豪邸を訪ね、そこでコウの家の話を聞く…
『あの姉ちゃんの母ちゃんは女しか産まんかったけぇ父ちゃんが放り出してな 後妻の俺の母ちゃんは俺産んだら死ぬー宣告されたゆうのに』
『腹におるのが男子じゃからゆうて産ませられて死んでもた』
『王様に生まれてラッキーじゃ』と笑うコウを見て、バランスの悪い王様だなぁと思う夏芽。
そして写真集の撮影が始まる。コウに以前『裸写真どがぁしたん』と聞かれ『(裸は)撮らない』と答えていた夏芽は偶然撮影中現れたコウに後ろめたさを感じ追いかけるも、コウは消える。
ますますコウへの(勝ちたいと言う)気持ちが強くなる夏芽。
『広能さん わたし 勝ちたい』
そして夏芽たちは中学に進学し、同じクラスで隣の席に来たのは…
小学校から一緒の大友。(コウの親友)
コウとはクラスが離れもうしばらく話してもない。相変わらずコウは学年でも目立った存在。このまま他人になってしまうのは嫌だ…と思った夏芽は他の女子と帰るコウに…
『写真集出たっ…』
やば
逃げ出した夏芽をなぜか猛ダッシュで追いかけてくるコウww(ここのシーン大好き。美しい。)
そしてそのあと写真集を見せながら夏芽がコウに『コウちゃんのこと一番近くでずっと見ていたいんだと思う』と伝えるとコウは…
『……じゃ つき合(お)うとく?』
コウ『つき合(お)うとこか 決定ーーー』
夏芽『はいっ………』
世界が変わった
CMの仕事も決まり、コウとも付き合うことになり、なんて世の中は素敵で私は今無敵で…と思う夏芽。付き合ったからといってコウがの態度が大きく変わるわけではなかったが、何やら夏芽のことを心配している様子。学校の帰り道、自分の形見である数珠を夏芽に渡し…
『おまえのこと守ってくれるかもしれん』
『何やら嫌な感じがするんじゃ おまえ気ィつけぇ』
そして夏芽は自分の数珠をコウに渡す。そして二人は初めてのキス…
そんな幸せ絶頂の夏芽の部屋を盗撮する怪しい男が…
ここで溺れるナイフ2巻終わりです。はー今思えばこの2巻(と3巻)が一番コウと夏芽の初々しい青春シーンだったんだな〜。コウの嫌な予感は的中しちゃいます。溺れるナイフ3巻に続きます。
《引用元 作品DATA》
出版社:講談社
著者:ジョージ朝倉
掲載誌:別冊フレンド
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