溺れるナイフ14巻【ネタバレ・感想】傷つけあいながらも、結ばれる夏芽とコウ。

2016年10月、小松菜奈×菅田将暉W主演で実写映画化!!
10代の自意識を描いたジョージ朝倉の代表作!!

 

【あらすじ】
東京から越してきた美少女モデルの夏芽(なつめ)は、強いオーラを放つ地元の少年コウと付き合うが、レイプ未遂事件が元で別れてしまう。落ち込む夏芽を救ったのはコウの元親友・大友(おおとも)。彼の支えで芸能界に復帰した夏芽は初めて結ばれるのは大友と決意する。そんなある日、夏芽はコウと思わぬ再会を果たすが、なぜか胸がざわつく。激しく傷付けあいながらも引き寄せあうコウと夏芽はついに結ばれる!?

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続きは感想ネタバレ注意

大友と、より深い関係に進もうとした矢先、偶然夏芽の前に現れたコウ。向けられた眼差しに夏芽は心を否応なく煽られて…。

溺れるナイフ13巻【感想・あらすじ】(別冊フレンド)

 

あ〜ついにきちまったこの溺れるナイフ14巻。書きたい、書きたくない、書きたい。書けない、一応書いてみよう、て感じです。冷静を装いながら動揺をきっと隠せない、支離滅裂な感想ネタバレでしょう。ご了承くださいw

 

 

【溺れるナイフ14巻あらすじネタバレ】

 

 

あのコウと会ってしまった日以来、コウが自分を見ているんだ、と胸が騒ぎ夏芽はもっと仕事をしたい、コウに見せつけたい、そんな気持ちが強くなってくる。
そして大友とのあの(エッチ)約束の日を迎えるんですが、大友の母親が偶然2人の前に現れ阻止?されちゃいますww
そこでコウの母親の話を初めて聞いた夏芽。

 

考えないようにしていてもどうしてもコウが気になり、後日大友が心配しているから、という理由で自分を納得させコウのいるあの月ノ明リ神社の小屋に行きます。

 

 

以前とは変わったコウが黒く塗りつぶした小屋に驚き思わず足を踏み入れてしまう夏芽。そこにコウが現れ『…なんで おる』と夏芽の腕を強くつかみます。

 

 

 

 

 

そしてその瞬間、夏芽を殴り襲いかかるコウ…。

 

 

そんなコウの姿が蓮見とダブり必死で抵抗する夏芽でしたが、とっさに近くにあった空き瓶で殴っる。コウの頭から流れる血を見て、あの事件の時の蓮目にやられた幼いコウとダブり泣きじゃくったまま抵抗をやめてしまう。
そんな夏芽にコウは…

 

 

コウ『もう諦めたんか 大友はほんまかわいそうじゃのう あいつもまさかおまえがのこのこ俺に犯られにきちょるとは思わんじゃろうのう』

わたし の うしろめたさ

 

コウちゃんはいつも夏芽の気持ちを見透かし、映し出す鏡のような存在。

そして夏芽の写真を撮り、『大友にばらされたくなかったら、呼び出したらすぐ来い』と告げその場を去るコウちゃん。
自分自身、そしてコウに対する嫌悪感に苛まれながらも、呼び出しに応じる夏芽。でもコウは何度も呼び出すがいつも行為を途中でやめてしまう。

 

 

その小屋に通いながら夏芽は溺れるような不思議な感覚に陥る…。

 

 

 

 

コレ は わたしたちの滞った時間の
渦巻く音 だったのか…

 

 

そしてそんなコウの様子に何かを見出しそうになりつつ、大友へのうしろめたさにも耐えられなくなった夏芽はある夜コウにバットで襲いかかる。逆に押さえつけられてしまうんですが、そのまま激しくコウをなじる夏芽。

 

 

 

夏芽『どうせやんないくせに できないくせに この小屋っコウちゃんの心の中だもんね わかりやす!こうやってわたしのこと呼び出すのもほんとはSOS的な?』

夏芽『ゴメンねっゴメンね事件のとき助けてくれなかったこと アイツにズタボロにされて泣いてたこと こんなのコウちゃんじゃないって思っちゃってそう思った自分を見せたくなくてコウちゃんにせぇむけて!わたしだけ大友に救い出してもらってー』

 

コウ『救い出してもろうた?お前が傷モンなんは変わらんじゃろうが』

夏芽『そうだよ!いいモノになった気がするだけ』

 


大友の底なしの優しさでも



夏芽『消えないの一生ッあんたもねっ…!!あいつの呪いにかかったまんま…!!ーわたしたちの時間 止まったまんまなんだよっ……!』

 

 

 

感情を爆発させた2人は共鳴しあうように抱き合い…ついに一線を超えます…。

 

それからもその小屋で会い続ける2人。夏芽は行為中にアイツ(蓮見)の気配がチラついていましたが…

 

 

 

夏芽『めっちゃ痛い もうやめてほしいって思うんだけど』

夏芽:…目を開けたら コウちゃんの顔があって 安心 する

 

 

そしてこの痛みは、初めてだと確認できてやっぱり嬉しい、と言う夏芽。
そしてコウとの関係を何度か繰り返す夏芽…は消えたいと思うほどの罪悪感を抱えながら、大友に会いに行きます。
本当のことは言えないまま、そこで大友にキスされた夏芽ははっきりと自分の気持ちを自覚してしまう…

 

 

なんで 大好きなのに
ー…嫌だった…!!!

“大友をとりまく空気が笑顔がすべてが 大好きだった”と大友に別れを伝える決意をした夏芽。

 

 

 

そしてついに太陽のような存在の大友と、別れの時。
仕事で東京にいる夏芽に会いに来てくれた大友に…蝉の鳴き声でかき消されそうなほどの小さな『別れよ…』。

 

 

大友『ー別れよう 言うた?』

 

 

 

動揺する大友に、しどろもどろで仕事を理由に別れを告げる夏目でしたが、大友、こんなときだけは気づいてしまうんです。

 

 

 

大友『コウ け? …ウソじゃろ…?…なんねっいつからっ…』

大友『ーちゃうか 俺とおった時間ずっとコウがおったんじゃのう』

 

 

 

首を大きく横に振り、泣き崩れる夏芽に『俺はようおまえが思うちょるよりよっぽど大丈夫じゃないど』と言い、去っていく大友…。

 

あんなに決心したはずなのに、自分に残っているのは傷んだ部分だけだと感じ出す…。

 

泣きはらした顔のまま仕事のオーディションを受けに行った夏芽。皮肉なことにそんな様子のおかしい夏芽を気に入ったプロデューサーに指名され、東京でのドラマが決まる。
東京への転校を促された夏芽は、ふとコウのことを思い出すが、東京に行く前に夏芽に言ったコウの『俺はおまえがおらんでも大丈夫じゃあ』という言葉を思い出し、仕事を受けることを決める…。

 

 

黒より暗い小屋で、コウがその暗闇から光に手を伸ばすように苦悩していることを知らずに…。

 

 

ここまでが溺れるナイフ14巻でした!!!
あーもう泣く。大友に。苦悩するコウちゃんに。
まぁ衝撃の巻であり賛否両論分かれる巻だと思います。でも勝手なことを言ってよければ、抗えない運命でありどんなに傷つけ合っても夏芽はコウちゃんでなきゃ、コウちゃんは夏芽でなきゃダメなんです、多分。

 

 

なんでコウちゃんがあーいう行動をとったのかは本当にわかんない…。けど精一杯考えてみる。きっと夏芽のコウちゃんに残る気持ちや行動も見透かしてたはずだし、何度か忠告したのにそれでもやってきた夏芽に若干の苛立ちもあったのか歯止めが効かなくなったのか、夏芽への未練や抑えきれない執着だったのか、自分ものだという気持ちだったのか、まだ闇の中にいる夏芽を確認したかったのか…。もちろん全て夏芽を想う気持ちがあっての大前提なんですけど。

 

 

 

そして最後は蓮目の気配に未だ怯える夏芽を救いたい(吹っ切らせたい)と感じ一線を超えたのか。夏芽(お互い)の闇を理解できるのは自分だけだと思ったが故の衝動だったのか。
多分一生わかんない。でも大友では、そこは一生超えられなかったんじゃないかなと思ってます。ごめんやで、大友!

 

 

もちろんコウちゃんも夏芽自身や大友を傷つけることをしていて、何も感じてないわけないと思う。(15巻のオウジ目線のお話で夏芽と会ってる時のコウちゃんが描かれてるんです。)
ただ!ただ!!ひとこと言いたい。コウちゃんは夏芽を犯してません!!同意の元ですから!!!

 

 

夏芽が目を開けると目の前にいるのはコウちゃん。ずっと望んでたこと。
でもこんなに胸がヒリヒリしちゃうのは、夏芽を救う大友とのかけがえのない眩しい青春を見ていたから、そしてそれでもなおコウちゃんでないと、と願っていたから。(なのかな)

 

 

私はカナちゃんと同じ目線なんだな、と気づく。なんかやだww

 

 

 

ナイフワールドはまったら一生抜けれません。ストレートな恋愛なんて許してくんないんですねwジョージ朝倉先生、一生ついていきます。は〜死ぬほど長くなった。アホだな。余談ですが、14巻の表紙が一番好きです。
溺れるナイフ15巻あらすじに続きます。

 

 

溺れるナイフ15巻【ネタバレ・感想】

 

 

《引用元 作品DATA》
出版社:講談社
著者:ジョージ朝倉
掲載誌:別冊フレンド

 

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