男と女の間に横たわる性の不平等をえぐる問題作!!
あらすじ
原美鈴24歳、高校教師。
物事に対していつも自分は取り分が少ないと思っている。周囲を観察していればいい平穏な毎日は、友人・美奈子の婚約者、早藤の登場により揺らぎ始める。
二人の間に何があったのかー!?
古谷実先生、推薦!!
続きは感想 ネタバレ注意
古谷実先生推薦!につられて買ってみました。“おんなのいえ”の鳥飼茜さんなので楽しいかな〜と思ってました、が、なんだろう。この胸焼け感覚味わった事あるぞ…??
うん、うん、あれだ、ひばりの朝だ!!個人的にはひばりの朝は全く好きじゃないけれども、このマンガがすごい!2013の1位だったし…。絶賛の声多かったし。少し似た雰囲気のこのマンガも、賛否両論わかれるのかもしれない。ただ、個人的には、人間や男女の不平等さについてのテーマはあんまり好きじゃない。(じゃぁ買うなですよね、すいません。)
(引用元 先生の白い嘘1巻)
人間を2つに分けたとして
必ずどちらかが少しだけ
取り分が多い と
私は感じている
最初のこのページは、ほうほうなるほどと思いました!!
主人公の美鈴(黒髪メガネの地味系女子)は高校教師で周囲を観察する毎日。
桐島部活やめるってよ的な校内のカースト制度を匂わす感じで客観的に生徒を分析している所はおもしろい。生徒同士の本音と建前とか、陰でガッツリ悪口言ってたりとか、いい子ぶってて実はビッチとか。うん、リアルでいい。
「ミドリカワツバキ」と和田島 だ
顔もスタイルも群を抜いて目立つレベル
トップオブヒエラルキー緑川椿
私はいまだにこの手の人間がこわい
こいつらの前で萎縮してしまう自分が苦手
プライベートはというと美鈴の友人・美奈子はどこか上からみているような、そんな友人関係で、その婚約者の早藤がまたとんでもない男。
実は昔、美奈子が美鈴にはじめて早藤を紹介した日に、美奈子が買い物に行っている際に美鈴の処女を奪った男だったのだ。
美鈴はそのことは『生きてるだけでこんな目に遭う 私が女のせいで 女が女というだけで』
この言葉は分からなくもない。でも、でも、そんな被害者ヅラしながらまんざらでもなく関係を続けてるのはどーいうこと??今の世の中、男よりガンガンいくし、男をお金としか思ってない、浮気もするーって女の子いっぱいいるよ?って思っちゃいます。
しかも逆の立場でバイト先のおばさんに関係を迫られた男子生徒・新妻君に『あんたが怖いのは男に生まれてしまった自分自身よ』と初めて男に自分の気持ちをぶつける。うーん分からない。難しいテーマだな。
美鈴『ホテルであなたは男と女が平等じゃないって知ったのよ
女から正しさを奪って
女から自由まで奪ってしまえる
そういう不条理な力を持っていること…
誰かに許されたいだけよ』
続きは確かに気になるし、美鈴自身の話よりも生徒同士がどう絡み合っていくのかが気になるし、2巻も買ってしまう気がするけれど、またおもーい気持ちになるんだろーかw(すいません、じゃぁ買うなよですよね)。
ちなみに作者のコメントも『擦り減らしてます。』でした。いや、そうですよね…お疲れさまですw!!
《引用元 作品DATA》
出版社:講談社
著者:鳥飼茜
掲載誌:月刊モーニングツー
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