いくえみ綾渾身のW不倫劇。膠着が一転する第4巻!
【あらすじ】
別れたいと言う有島を引き止めることはたやすいが妻を一心に愛する夫の執着はてごわい。
実家に迎えにきた涼太と自宅に戻り、離婚の準備を進めていたが、美都は自分の身体の“きざし”に気づいた。
一方有島は、麗華にじわじわと追い詰められ――?
あなたのことはそれほど【原作漫画ネタバレまとめ・ドラマキャストまとめ】
続きは感想ネタバレ注意
あなたのことはそれほど4巻発売しました〜〜〜♡!!!
3巻からは1年ぶりでございますっっ。待ってましたっ待ってました…(いやホントは本誌読んでました。)
なんだかね、美都の顔がどーーんどん怖く、キツく、おばちゃんみたいになってる。
4巻では、今まで少しずつズレてきていた2組の夫婦の歯車が、ガタンと大きな音を立てて崩壊しちゃいました。ん?いや、崩壊とは決まってはないけど。崩壊させたい女、崩壊を食い止める男、崩壊しかないと感じる女、かな。でも、心はみんな崩壊してます。
うんと長いレビューどぞっ。
あなたのことはそれほど4巻
家出した美都を迎えにきた夫の涼太。
美都が言い出し占いの館的なとこへ。ここの狂ったような美都と涼太の描写が怖すぎる。
占いなんかしたって何したって、美都の心は決まってる。
ご乱心の美都を必死になだめる様につなぎとめる様に抱きしめる涼太を感じながら…
あ 懐かしいにおい
二番目に好きだった人の におい
美都『離婚してください』
一旦、家に帰って話し合うことになります。
一方、有島家では…はい。ついに有島、天罰下る瞬間でございます!!!
麗華の希望で子供を有島母&妹に預け、久々の夫婦デートをする二人。有島もなんだか嬉しそう〜。二人で高級焼肉食べたり夜景の綺麗なバーに行ったり。
で、でね、でね、有島にひたすらお礼を言う麗華。『自分がこんなふうに結婚して子供産んで平穏な家庭を気づけるなんて思っていなかった』とか『亜胡を私にくれてありがとう』とか。
浮気され続け捨てられた母親の話も交えて。あれれれ、有島、無理、もう、無理www
有島『なんでそんな話ばっかりする?』
麗華『幸せだからよ あなたは なぜ泣きそうな顔をしてるの? 何が 辛いの?』
で、ゲロッちゃいます。
有島『………バカだった……軽い…ノリと…昔の 思い出 と……』
麗華しかいない(っぽい)気持ちやいつも抱えてた罪悪感的な気持ちを話したり。しどろもどろってこ〜ゆう事。途切れ途切れで言葉をつなげていく有島に麗華は…
麗華『光軌 なんの話?』
有島、口開きっぱなしwww
『知ってんだろ?』とかさらに自分で自分に追い打ちかけちゃう。アホか。
麗華はワタナベという女性が来た事、ワタナべという男性が現れた事、(有島が)聞かれて困る事があるとフリーズする事、知ってるのはそれだけだ、と言いそのまま家に帰ります。
(いや、それを“知ってる”っていうんじゃないの?ここで突き止めないのは、家庭を壊したくないからなのか、“知って”しまったら自分も母と同じ環境になってしまうからなのか。)
その後もいつも通りの麗華、と頭真っ白で固まる有島。
違いといえば、今までは有島が子供にキスした後見えないとこで拭いてた麗華でしたが、寝起きの子供をあやそうと抱えた有島に『手を洗ってください』とはっきり言ったこと、かな。(めっちゃ傷ついてる。こーいうの、傷つくんだよね、男の人って。)
そのころ美都たちは、離婚届に記入し始めてました。でも、いつまでもいつまでも粘る涼太。
離婚届に記入されてる渡辺の“しんにょう”、が、ないよ。
“渡辺涼太”が“渡辺涼犬”になってるよ。吹いたけど、怖いってば。
出て行く為の新しい家を探していた美都でしたが、生理が遅れていることに気づく。(時期的に有島ですね。)
そのことを涼太に話すと『守るよ 僕の子として 育てるよ』…と。
涼太『きっと愛情を持って 育てられるから』
ここ、もうホラーでしかない。てか涼ちゃんのセリフはだいたいホラーだわww
そんな涼太の異常なまでの執着と正気の沙汰じゃない発言に、“本当に無理なやつだ”と感じる美都。
美都『無理です 本当にそんなことを考えてるなら あなた 頭おかしい…』
一瞬止まって『え?そうなの?』と言い、茹でた蕎麦を何事もなかったように食べる涼太。(美都も一緒に。)
ここの話の前に、涼太の過去が1話描かれてました。なにもできない母親をひたすら愛し続ける父親、母親が死んだ後でさえも。そんな少し変わった家庭環境で育った涼太にとって、愛する女性(美都)のすべて(過ちも、お腹にいる他人の子供でさえも)を受け入れるということは、『頭おかしい』ことではないんだろう。
自分が発してる“歪んだ発言”さえ“当たり前のこと”なんだろう。
それほどに家庭環境が人間には染みついてるんだ、と感じた。きっと美都も麗華も。でもってそんなとこまで深ーく描いちゃういくえみ先生ってやっぱ何者なんだって思って、正座して読むw
そして、有島家。
有島の休日に(ご近所さんと)動物園に行ったり。あれ以来何も聞いてこない麗華にまたまた自分から話題振っちゃう有島。麗華が以前聞いてきた、“何で自分(麗華)を選んだのか”ということを話し始める。
有島『麗華 ーって呼んだ時のお前
クールで冷静な優等生の真実を知ってるのは俺だけ
自分のかっこわるいところを見せられる唯一の人
つらい時もどんな時も
きっとずっと一緒にいられると
そう思ったから』
真剣に話す有島に対し笑い始める麗華。(うん。どこの薄っぺらいコピペやねん。きっと男の人にとっては“かっこわるいところ見せれる”って重要なんだろうけど、女ってそんなこと言われてもあんまり嬉しくないよ?多分。それはどちかというとセカンド女が喜ぶ言葉じゃない?)
麗華『ねえ光軌 私今つらいよ?つらい私と一緒にいて息苦しくない?このままずっと「つらい」私と一緒にいられる?ねえ光軌 どうしてずっと嘘を突き通してくれなかったの?』
そしてそこから話はもつれます。
麗華『つまり光軌は私とはもう 無理ということ』
光軌『違う!それは絶対違う!』
ラストページでは家を借りたんであろう美都が何もない部屋に妊娠検査薬を持って寝転ぶ姿。
検査薬は反応してませんでした。
ここまでがあなたのことはそれほど4巻でございました〜!!!
美都、妊娠してなかったのか〜〜〜!!!!!
ほっとしたのかな、寂しかったのかな、残念だったのかな。
子供なんていらないと思っていた美都なのに、“私はこの子供をよすがに生きて”なんてふと思い始めてたな〜〜。(ダメだって頭の中でかき消すけど。)
同じく重すぎる女子・管理人からすれば、子供ができたことで有島とのつながりができるというか、かつ麗華と同じステージにあがれるというか(いや、全然違うけど)、、、連絡をしたり、かまってもらえる(最悪なパターンもあるけど)チャンスにもなるのかな〜なんてほんのすこしの期待がなくなった事、と、“子供”という自分の“生きがいになるかもしれない”存在がいなかったことに気づいての、
“わたし 今 からっぽ”
なのかなぁ、と。(完全な思い込みですけどっ。)
そして4人の中で一番自分自身とは遠い存在の麗華。
ま〜ぶっちゃけ苦手なんですが、同情してしまった。有島やご近所さんの麗華への発言。“正しいことを言えること”が人に苦痛を与えちゃうのかな。そんなこと指摘されるのつらいよね。(でもきっと私が苦手だと感じてるのもこーゆー部分だとは思う矛盾。)
自分を救い出してくれたような手の届かない存在だった有島と結婚できた、けど、一番ああはなりたくないと思っていた“母親”と同じ状況に陥れたその最愛の人(有島)。
麗華は家を出て行く準備をしてたみたい。浮気され続けてもすがり続け捨てられた母とは同じにならにように、なのかなぁ。つらいなぁ。
あなたのことはそれほど4巻を読み終えて、一番見たいと思ったのは1巻での麗華の高校時代、有島に無理やりチューした後の満面の笑み。
(引用元 あなたのことはそれほど1巻)
今回長すぎるんで書いてませんが、有島夫婦と同じマンションに住む夫婦とのまたなんだか異様な空気の絡みというか、そこも面白く興味深く描かれてます。あ、有島と偶然会った美都の友人・香子の絡みもウケた。ちなみに同じマンションのクソ旦那のモデルはあの芸能人なんでしょか、いくえみ先生ww
あなたのことはそれほど5巻はどんな展開になるのかな〜!!!
多分、フィーヤンで掲載されたら記事かいちゃいます。(↓書きました〜。)
https://kojimangavip.com/2016/11/anatanokotohasorehodo5-20/
https://kojimangavip.com/2017/02/anatanokotohasorehodomatome/
《引用元 作品DATA》
出版社:祥伝社
著者:いくえみ綾
掲載誌:FEELYONG
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