2016年10月、小松菜奈×菅田将暉主演で実写映画化!!
10代の自意識を描いたジョージ朝倉の代表作!!
【あらすじ】
キスや、手と手が重なるたびに、2人を行き交い、高まる熱――。大友(おおとも)との、甘く親密な出来事(未来)を予感しながらも、夏芽(なつめ)は、その陰に潜んだ、底冷えする「あの日(過去)」に静かに怯えて……。いま、わたしは君のために何ができるだろう――。気高くあやうい10代が、願い、光を求める!!
続きは感想ネタバレ注意
【溺れるナイフ12巻あらすじネタバレ】
大友とのキスや抱っこの先を考える度に、いつまたあのスイッチ(レイプ犯・蓮目とダブって見えてしまう)が入ってしまうんじゃないかと不安になる夏芽。
大晦日の夜撮影現場で、放送前の夏芽の主演ドラマ[臨終ロリータナツメ]の1話のレイプシーンを見てしまったことで闇モードに入ってしまう。そのあと約束していた大友との初詣。夏芽の前に現れた大友が蓮見とかぶってしまい、大友の手を払ってしまい“あ おわった…”と思う夏芽に対し大友は…
『ぶはははははは!!なっ…おまっ…驚きすぎ スゲーいい反応 動画撮ればよかったーっ』
と、笑い飛ばしてくれるわけです。
夏芽は4巻でコウちゃんに同じことをしてしまい、そこでカンの良いコウちゃんは見透かしてしまい二人の終わりに繋がったから、大友ともそうなるんじゃないかと怯えてたんじゃないかと思います。でもアホゥな大友様様は蓮目と大友がダブルことがある、でも嫌だからじゃない、と必死に泣きながら話す夏芽に…
『…なんのよう よくわからんが 俺ならよ そんなことでキズつかんけぇ 言うてくれた方がわかりやすくてええけど』
…なんと サラッと
そんな大友に夏芽は『ありがと いつも ありがと 大友はわたしの初日ので だ わ』と笑顔で大友のオデコを触ります。(大友デコ広いもんなww)
そしてそんな順調な二人の前に現われたのが、夏芽のゲーノージン様問題。
ドラマが爆発的にヒットし一躍人気者になった夏芽。
ついて回るゴシップも気にしないように振る舞いますが、それよりも気になったのが大友が自分に感じている距離。それでも大友は夏芽を応援している、と堂々と言ってくれます。
そんな大友に夏芽は…
『わたしがいまがんばれるのはさ いろんな言葉無視できるのはさ ここに帰れば大友が笑顔で迎えてくれるからなの』
『…それが大前提なの それで今のわたしが成り立ってんの ほんと大友いなきゃわたし 砂入った人型のズタ袋みたいなもんなの』
そう言って、大友に用意していたヘッドホンのプレゼントを渡します。
ですが、数日後急に大友から『しばらく会うのやめよう』と言われてしまい…。
これは夏芽のマネージャーが仕向けたこと。大友は夏芽の人気に関わらないようにそう言ってくれてたんですが、実はネット上で大友の写真が夏芽の彼氏として上がっていたり、二人が一緒にいる写真を事務所が買い取っていたり…。大友を傷つけることはしたくない、あんな太陽みたいな大友が他人に批判されるなんて許せない、と夏芽自身もどうしていいかわからなくなってしまいます。
大友に対してもどう接していいかわからず、受験前日だと言うのに悶々としてしまった夏芽は『せめて神頼み』…と、月ノ明神社に向かう…
なぜか夜中の神社の小屋に明かりがついている…そしてそこに居たのが…
ーここの住人……もしかして
(引用元 溺れるナイフ12巻)
ボロボロに傷ついたコウちゃん…。
夏芽を見たコウは『なしてここにおるんじゃ』と言い、そこから出て行こうとしますが傷だらけで倒れてしまう。救急車を呼ぼうとする夏芽の腕を掴み、『おまえ帰れ!ええか…俺がここにおったこと誰かに言うたら許さんど』…と。
そう聞いた夏芽はコウに『待ってて』と言い自分の家に薬などを取りに帰る…。ふと大友に電話しようかとするが、コウちゃんの眼が夏芽のその行動をかき消す…必死で走りながらコウの元に戻る夏芽。
なんでわたし反対のことに向かって走ってんの?
せめて大友を裏切ってないっていう事実つくっとこうよ
なにやってんのなにやってんの!?
どうしてわたしはまだ
コウちゃんに対してやれることがあるならやらなきゃって
思ってしまってるの?
小屋に戻った夏芽の持って来た薬を一気飲みするコウちゃんwwコウがおにぎりを食べた時、昔夏芽が家出したときにコウがくれた7つの具のおにぎりの話をします。そしてそれを『覚えちょるわ』とコウが言った瞬間…
小学生の時の二人が蘇りそうになる夏芽でしたが、コウの言葉にハッとする。
でも、コウちゃんもいつもと様子が違うんですよ〜…。フラッと倒れてきたまま夏芽に抱きついてきたり、、甘えているような。親の意思とは違う高校を受ける理由を話そうとしたり…
『もともとは 護地高受かりゃあよ もしかしてよ 俺も自分の力でー…』
そこまで言って薬のせいとごまかすコウちゃんでしたが、夏芽は“あの事件とは関係ないことなのかもしれないけどコウちゃんも何かと戦ってるんだ”…と感じる。
そして夏芽の膝から起きあっがたコウは今日のことは大友に話すな、と夏芽に伝えます。
『大友に今日のこと 絶対に言うな 俺は、よ…大友(アレ)が好きじゃけぇの』
『おまえが自分の気分を軽くするためにいらんこと言うてよ 不用意に大友悲しませたりしたら…ゆるせん』
…と。そんなコウに夏芽は
『コウちゃん わたしね 大友が好きだよ ちゃんと好きだよ』
『大友にね 笑っててほしい でもそのためにね どうしていいかわかんなくってねっ…』
と泣きじゃくる夏芽。
しばらくしてコウは夏芽に『おまえが笑っちょれ 信じて笑っときゃあええが』と返してくれるんです…。
そして翌朝、いつの間にか寝てしまった夏芽を起こしたコウは受験に向かい、神社を出るとき『助かった じゃがよ おまえ二度とここに来るな』と言って去ります。
ふと間が空く夏芽でしたが、大友の顔を思い出し、『わかった』と答える。
そして夏芽自身も大友と同じ高校の受験へ向かう。コウちゃんの言ったように受験先で大友を見つけ笑顔を向ける夏芽。
その笑顔に照れるように返す大友…。
が、しかーし!!コウの風邪がうつったのか、あの小屋で風邪をひいてしまった夏芽は薬を飲み間違え全く寝てしまい答案用紙に記入できないまま試験終了、で、大友だけ受かり、夏芽は落ちてしまいますww
ここまでが溺れるナイフ12巻!!久々の夏芽とコウちゃんの絡みに興奮し、また長くなってしまったwwこの夏芽とコウが会うとこ、この巻で1/4しかないとこなのに。スマンやで、大友ww
でもコウちゃんと会うたびに、大友でいっぱいの胸にちっさな針が刺さってそこからグイーってこじ開けられるような感覚。まだ夏芽の中では何も終わってないんだな、って思ったよ。スマンやで、大友!!!そして夏芽の心を見透かしストップをかけるようなコウちゃんの言葉や行動。やっぱよくも悪くも通じ合ってる、そして美しいのはこの二人なんだよなぁ〜…スマンやで、大友!!
溺れるナイフ13巻に続きます!!
《引用元 作品DATA》
出版社:講談社
著者:ジョージ朝倉
掲載誌:別冊フレンド
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