性が男女を躊躇する。
あらすじ
「先生、好きです」新妻の真摯(しんし)な告白を受けた美鈴は、得体の知れない昂揚(こうよう)感に駆られ、早藤に会いにいく。目の前に現れた美鈴に違和感を覚える早藤。そこにいるのは、ずっと従順だった美鈴とは別人のような”女”。そして告白をきっかけに、美鈴と新妻の関係にも大きな変化が・・・。物語が風雲急を告げる第4巻!
続きは感想 ネタバレ注意
鬼畜、人間のクズ、クソ男、ゲスの極み、どんな言葉を浴びせても全然足りない、きっと浴びせても全く動じない、そんな死んだ方がいい男、早藤、が表紙の4巻デタ!!!←ふ〜言ってやった。
でもねでもね、以前私がこの漫画に欲しいって言って、完全に諦めてた“愛”が、いや、愛風?本物か偽物かはわかんないけど、愛らしきものが一瞬後半に描かれてて、すっごいすっごい満足感を感じたこの先生の白い嘘4巻でしたっ。とりあえずネタバレ感想です。
【先生の白い嘘4巻】
新妻くんの告白を受けた美鈴は高揚し、自分でも何なのか分からない衝動にかられ、早藤に会いに行く。
全く色気のない鏡台から違和感を感じるような、シャネルの口紅を塗って…。
目の前に現れた今までに見たことのない美鈴の“女”を感じた早藤は、一度はブラウスに手をかける……が、、、、
早藤『怖ぇな 帰るヤル気失せた』
と言い立ち去り、苛立ちながら美奈子の家に押しかけ、いきなり玄関でセックス。てか、入れる。
早藤のスーツの口紅に気づいていながらも、中出しされ、涙を流しながら喜ぶ美奈子。
一度は早藤が美鈴の前から去ったことで、読み手としては、早藤に勝利した気持ちというか、読んでて『ヤッタ………!!!』って心の中でガッツポーズだったんですが、この早藤、やはりどこまでも“男”を使って、女を蔑む屈辱的なシーンが。
早藤が手を出した歯科助手の玲菜の親友・綾香が、早藤の会社にレイプ被害を告発したんです。で、話は結局うやむやになったんですけど、男に負けたくない、強気な綾香に会いに来る早藤。ここ、ホラーすぎて鳥肌立った。自分のマンションに帰宅しエレベーターのドアが開くと立っていたのは早藤。
久しぶりと言って手を掴み…
早藤『さすが歯科衛生士キレーな歯だあ 折れても職場でスグ治せるから良かったね?』
早藤の指に噛みつき手を離されたものの、震え、漏らしてしまう綾香に『男の怖さちょっとはわかってもらえた?』と完全に見下した様子でその場を去る早藤。
頼む、早藤、マジで一回死んでくれ!!!!(私のだだ漏れの気持ち)
ちなみに、ずーっと気になっていた、なんで早藤の本命は美奈子なのか。
意外にあーねって理由で、美奈子のお父さんが早藤の勤める不動産の親会社の役員なんだって。
あーね。
そして早藤と美奈子は結納を済ませ結婚に話が進むんですが、なんと美奈子妊娠しました!!(最初嘘かと思ってたけどほんとっぽい)
食事会で初めて家族と早藤の前で話した美奈子。と、早藤のこの顔www↓
早藤『おめでとう…』
おめでとうって、お前の子供だっつーのwしてやった、してやられた、的な??二人の表情怖すぎです…。
美奈子から報告を受けた美鈴はなぜか涙が流れ…
美鈴『美奈子 美奈子おめでとう…』
涙の正体はわからない
ただなにか神々しくて手にふれてはいけないような
そういうものが今美奈子の中にあると感じた
あの男の果てた結果にうまれたものなのに
一方、美鈴に気持ちを伝えた新妻くんは久しぶりに登校して来、彼女のミカ(この二人の気持ちのギャプもおもしろすぎる)に別れを告げる。
新妻『ウチに用があるなら来たらいい けど俺は これ以上佐古田さんに近づかない』
新妻『すみませんでした 別れてください』
その場に丁度きた美鈴ですが、新妻くんに対しては何もなかったように振る舞う。
そしてしばらくして、ミサカナが美鈴の前に現れ『新妻君つらいんです もう少し向き合ってあげてもらえませんか』とか言ってくる。そこに新妻君も現れ…
新妻『三郷さん大丈夫自分で言えるから 先生電話は待っててもムダですか』と問うと、美鈴の答えは…
美鈴『だって番号なくしちゃったんだもん』
ホホ染める新妻君wと、その場を去るミサカナ。で、後日、美鈴の自宅の庭の整美に庭師である新妻君の祖父を呼んだ美鈴。二人きりになった美鈴に新妻君は…
新妻『先生もおれに会いたかった?』
美鈴『それは間違ってない…と思う』
キス。キス。
新妻『先生教えて下さい これは暴力ですか おれ今すげー怖いです』
美鈴『暴力なんかじゃなかったらすごく良いのに…』
私の体の中にある熱いものが1年ぶりくらいに流れ出て行った
眠剤なしで眠り、生理が始まり、明らかに美鈴の中の何かが変化して芽生えてるいるはずなのに、その後も美鈴自身は絶対に自分の変化を認めたり許そうとしない。
一度は近づいたように見えた新妻くんにもはっきりと言葉で距離を置く。
それでも美鈴に近づきたい、と思いミサカナに用意された言葉を美鈴に投げかける新妻君。
新妻『何があったんですか』
私は私を幸せになんかさせるわけないじゃない
ここで先生の白い嘘4巻終了です。
【先生の白い嘘4巻感想】
何だか、美鈴の《自分を許してはいけない、許される存在じゃない》っていう感情がすごくすごく伝わってきた巻だった気がする。
新妻くんに電話越しで言われた「先生の敵が俺の敵です」という言葉に対し、「私の全てを罰してくれるんだろうか」と思ったり(自分自身、ですよね)、ラストの新妻くんの「幸せになれる」という言葉に当たり前かのように笑顔で美鈴は…
美鈴『幸せに 私が幸せに…か 幸せになんかなれるわけないじゃない』
あれ(早藤)に捕らわれたわたしが幸せになんかなってっていいわけがないじゃない
…と。それは友人の男とそーいう関係を持った罪悪感、というよりは、そんな扱いをされ、自分でも受け入れ、そうされ続けたオンナが、幸せになれる価値(権利)なんてない、と言っているような、ような…ような?
分からないっっっ!から相変わらず 気になってループで悩み続けて読み続けてるけどもさっww
ミサカナも美鈴と新妻の密会写真撮ったり何がしたいのか。
ラストの、美鈴を待ち伏せしてた早藤が、美奈子から送られてきた子供のエコー写真見てオエってなって、帰って行くとこなんかセーセーした。
新妻くん、頑張って美鈴の何から何まで全てを解放してあげて欲しい。粘って欲しい。それが一時の高校生の衝動、若さだったとしても。あ、4巻和田島一瞬しか出なかった。悲しいww
そして、鳥飼茜先生のユーガッタラブソングも買いました♫このジャケは久々自分の中でヒットだったんで電子書籍ではなく単行本で。ヨカッタ。ほんとタイプな漫画だった。ぜひ。
▶︎▶︎▶︎先生の白い嘘5巻前半ネタバレはこちら
▶︎▶︎▶︎先生の白い嘘5巻後半ネタバレはこちら
《引用元 作品DATA》
出版社:講談社
著者:鳥飼茜
掲載誌:月刊モーニングツー
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これに共感できる人ってどんだけコンプレックスまみれの人生歩んでるの?
@さん
コメントありがとうございます♫
たしかにおっしゃる通りだと思います!
一個人の憶測ですが、、、読者は“共感”よりも“興味”で読んでる方が多い気がします^_^