もどかしい大人の恋愛、ついに終着点ー…!!
【あらすじ】
薫が帰りを待つ矢飼の部屋を訪れたのは、薫のネイルサロンの客・清水だった。矢飼の“知り合い”だと言っていた清水は、なぜか「ずいぶん前に失くした」はずの部屋の合鍵を持っていて…。
彼女から矢飼との“関係”について聞かされた薫は、
帰宅してきた矢飼の手をふりほどき部屋を飛び出し—―!?
大人気ラブストーリー、堂々の完結巻!
看護師・美由起とおひとり様女子・紺野の恋愛模様を描いたスピンオフ番外編も収録
続きは感想 ネタバレ注意
ふ〜。。完結しましたねぇ。薫が選んだ道は『別れ』でしたね。
5巻くらいから少しずつ矢飼先生の正論のようなイヤミな言葉に薫は違和感を覚えてていたし、別れるんだろうなってゆうニュアンスはガンガンかもしだしていたので、驚きはしませんでしたが、理由がその理由なんだぁとちょっとビックリでした。
事故に遭い植物人間化した矢飼の元恋人が浮気をしていたという事実を矢飼は知り、精神的にうちのめされていた時に支えたのが元恋人の妹・清水だった。
そりゃぁ嘘をつかれたこともショックだし、恋人の妹と関係をもっていた事もショックであるとは思うけど、薫とカブっていたわけでもないしー…と思っちゃうんだけれども。
美由起『そりゃ45歳だもんいろいろあるでしょーよ!』
やっぱり純粋でまっすぐすぎる薫は許せなかったんですかねー。正反対の二人だからこそ惹かれ合い燃え上がったけれどやっぱり分かり合えることはなかったなぁ。
でもでも、矢飼の薫と別れるときの、
『それでも あなたがまっすぐだったので 俺は救われ続けたんですよ』
って言葉がジーンとしました。
まっすぐで純粋だからこそ色んなヘビーなものをしょいまくってる矢飼にもぶつかっていけるし、矢飼もそんな薫だからこそ元恋人の事故後、人と初めて向き合えたし本当に人に夢中になれたんですよね…ジーン。別れてはしまったけれど、二人が一歩進む、大事な恋だったんですよね。『ありがとう』なんですよね。
うん、うまくいかなくてよかったんだろうな。
1巻から読み返すと二人が付き合いはじめるまでがワーっと盛り上がって、少女漫画っぽくて、そしてだんだん現実世界が押し寄せてきて大人な漫画ーってかんじで終わっちゃったって感じですかね!
私は嫌いじゃないですこのリアルさは。だって少女漫画の初めて人を好きになってぜーんぶその人が初めての経験で、ゴールイン!なんて世の中何%いる?ってことですよ。
も、もちろん憧れますけど人生そー甘くないっすww
番外編の美由起の恋愛も薫とは対極的でおもしろかったです♫
さぐり合って読み合って意地も張り合って許し合って
たくましくしたたかに乗り越えていってみせる
て、ことで!!おかざき真里先生の次回作にも注目ですな!!
《引用元 作品DATA》
出版社:祥伝社
著者:おかざき真里
掲載誌:FEELYONG
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