加害者・加害者・まきこまれた男、みんなニーナに夢中! !
あらすじ
牛島の存在は、やはりニーナの心に深い傷跡を残していた。牛島の悪行を知りつつも“自分にとっては良き兄”とかばう牛島の弟・雅にニーナはブチキレてしまう。その一件がきっかけで言い争いになってしまったニーナと厚志。ニーナからの一方的な別れの言葉に厚志は? いよいよ感動の完結巻!
いとしのニーナ各巻ネタバレはこちら
続きは感想 ネタバレ注意
テーマはずっしりと重いけれども割とゆるっと進んできたこのいとしのニーナ。4巻は意外な展開に進んで行きます!では、ネタバレスタートしてきまっす。(毎回恒例、最終巻、文章、長いです笑)
厚志とニーナは、ニーナに暴行しようとした牛島、の弟・雅(みやび)と話す事に。
牛島弟『えと…お兄さんと お姉さんの名前をきいてもいいですか』
アイスコーヒーにシロップ入れずに飲むすました?小学生は、『兄は女性に酷い事をけれど、自分にはとても優しい兄だ』と言い…
しまいにはニーナに向かって『ぼくは性善説を信じています』とかぬかしちゃう…。いや、やばいだろその発言…案の定ニーナぶち切れ。
ニーナ『わかるよ この くそガキがぁ!』
ニーナさんがぶちキレました
そのまま立ち去ったニーナ。
残された厚志は牛島弟に『兄の親友になって欲しい』と言われちゃう。
拒否したものの、律儀に挨拶してくる弟に対し、同情してしまうワケで。
弟も“加害者の家族”であり、“兄がレイプ犯”というレッテルを貼られた“被害者”なのでは?とか考え始める。
で、ニーナに電話越しで…
厚志『あれは…ひどいよ青田さん あれは ない』
あーぁ…言っちゃった…。
もうそれからは完全にニーナに拒否されちゃいます。
ニーナの家で待ち伏せして自分の気持ちを伝えてみても『あんたなんてなんっにもわかってない!』と言われ厚志が出した言葉は…
厚志『世の中は…加害者と被害者が重複しあってできている…』
あ〜あ。言っちゃった。(2度目w)
でもこれが、悩んだ末にたどり着いた厚志の“答え”なんだもんなぁ…。
ごまかしてニーナの味方してたら違ってたんだろうけど、、、。
そして厚志の“でかすぎるラッキー”は終わっちゃいました。
ニーナ:好きな人ができました
今までありがとう
さようなら
厚志:考えてみればやっぱり最初から無理があったのかもしれない
ー夢
だったのかもしれない
その後牛島が厚志に会いに来る。何か言いかけた様にして帰っていった牛島。
そして、やっぱり諦めきれない厚志は、ニーナに再び会いに。
そこでニーナに『厚志と一緒にいるってことは嫌でも“あのこと”を思い出す それが嫌で面倒になった』と言われる。
厚志の行動はちょっとしつこいだろ、と思いながらも、ここの厚志の言葉に思わずうるっときてしまう。読んでみてください。で、厚志が去るのを見つめるニーナの横顔…。
これがまた切なくなっちゃいます。
また悶々と悶々と考えながら厚志はふと牛島の事を思い出す。
あいつも 俺たちと同じじゃないのか?
ただニーナに焦がれてるだけじゃないのか?
だよねーーーー。なんて思いながらふわっとしてたら、再び事件が起こる!牛島がまた、ニーナを拉致!?ニーナに言い寄る横わけの男は逃げたけれども厚志は助けに乗り込む!!
…かと思いきや、
あれ?れれ??
ニーナ『厚志 あたしその男もう怖くもなんともない』
ニーナ『またふり回しちゃったね でもあたし元からこんなだから 今までありがとね …ありがと』
ニーナは牛島からの提案で、“トラウマ”から抜け出す為に、同じ体験をし自ら抜け出す事で恐怖を克服する、てなヤツをしてたわけですな。
トラウマを克服した今、厚志との復活を期待したものの、このままニーナと厚志がヨリを戻す事はなく。
厚志目線、恋愛目線、で読んでた方(私もなんだけれども笑)は、は?てなりそう…。
でも、このニーナの“ありがと”は、本当に本当の厚志への気持ちだと思う!!!
このまま終わりかなーと、なんとなくモヤっとしたラスト、かと思いきや、いくえみ先生のプレゼント(?)!
数年後、ニーナと偶然合コンで会った厚志。合コン自体は、年下という嘘がバレてすぐ解散したけど、ニーナから厚志にメール。
(↑この厚志今までの中で一番かっこいい笑)
そして、厚志は…
夜道は危ないので ボディーガードは要りませんか
ニーナ ぼくの ぼくたちの想いを
語るくらいなら許されるだろう
ここで終わりでございます!!
『ボディーガードはいりませんか』という厚志のメールに、ニーナがなんて返したかは分からないけれど、期待をこめてのラストだと信じています♫!!
結局、厚志もマサも牛島もみんなニーナに恋焦がれたんですねー。
だからって牛島やマサがした事は許されざる事だと思うけど、ニーナが克服できた事で読み手も救われた感…かな?
厚志とニーナがその後どうなったかは読者に託されたわけですが、いくらニーナがあの事件や牛島自体を克服したとしても、あの事件の時、そしてその後の厚志の存在は本当に大事だったのにはゆるぎない。
ただの元カレではなく一生記憶に残る人だし、何度も自分を助けてくれて、大事にしてくれた人を女が忘れるワケない。
離れた方が気づく事だってある…だから2人の復活に一票♫!!!
そしてここまで漫画で“加害者”とか“被害者”とか考えさせられた事はなかったので、結構自分の中では深く考えるきっかけになった大事な漫画でした。
逆に、いくえみ風のあっさりベースでなければ読むの途中でやめちゃってたかもです!このブログでは書ききれない大切な内容もたくさんつまってるので、ぜひ、ぜひ、読んでみて下さい♡!!(マサも痩せましたよー←どーでもいい)
《引用元 作品DATA》
出版社:幻冬社
著者:いくえみ綾
掲載誌:スピカ
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あつしはニーナと同い年ではなく年下です。
大学生のニーナの合コンに来たのが高校生だとバレて解散となったのです。
ニーナさん
ご指摘ありがとうございます!
完全に間違えてます…修正しておきます!!