鼓動が刻む、無上の恋。
いびつなまま変容する『家族』の形。
【あらすじ】
イズミに父親探しの協力を仰ぐれもん。イズミへの恋心を秘めたまま二人きりで熱海へと向かう。しかし、そこで出会ったのは…。少女は「家族」の中で大人になる。ワケあり家族ドラマ、完結!!
続きは感想ネタバレ注意
https://kojimangavip.com/2017/02/watashisoraanatawatashi3/
1年ちょいぶりに新刊出た〜〜〜♪( ´▽`)!!!
と思って帯みたら…“完結!!”ですと…。
えっっ、てなりました。はい、この作品も終わってしまいました( ゚д゚)!!!
太陽が見ている&G線&わた空(引き続き勝手に呼んでる)どんどん終わっていく、いくえみ作品。辛すぎるわ〜〜〜。残すは、おやすみカラスだけなのか。(そろえてちょうだい?はカウントしてませんw)
しかもどハマりしてたこの“わた空”でしたが…なんだか最後はモヤっとした感じでして。
最後の展開は必要だったのか???と何度読んでも思ってしまう。。。
ざ〜〜〜っくりあらすじ&感想です!!
【私・空・あなた・私4巻】
胡桃さんに内緒で、イズミに協力を仰ぎ熱海まで“父親探し”に出かけた“れもん”。
以前(3巻)電話で話した実母の“熱海で喫茶店をやっている”という情報だけを頼りにw( ゚д゚)!!
情報の少なさに呆れ気味のイズミでしたが…なんだかんだ情が深い!
れもんが1件1件聞き回るのに付き合ってくれます。
だがしかし!あるタイミングでれもんが“父親探し”ではなく、“母親探し”をしている事が判明。熱海で喫茶店を行っているのはれもんを捨てた母親なのでしたっ。
れもんを問い詰めるイズミでしたが、れもんの
『けじめとして会っといてもいんじゃないかと!』
という言葉を聞き、あっさりと協力してくれます。
れもんの母親らしき人がいる喫茶店の情報を掴み、店(兼、家でした)の前までたどり着きますがその瞬間、『もういい』と急にひるむれもん。
れもんは、胡桃さんが以前イズミに愚痴を吐いた“れもんの母親に着拒された”という事実を聞いていたんですね…。そんなれもんを慰める?為、れもんの希望する“温泉”に付き合うイズミ。
温泉後、イズミの胸で甘えるように眠るれもん。
あたし史上 無上の2時間
そう感じるれもんなのでした。
で、その後実の母親に勇気を出して会いに行きます!!!
玄関のチャイムを押して出てきたのは、れもんを太らせたような感じの母親。
まぁなんだかなんとも言いようのない人で優しい母親風にも見えるし、自分勝手に淡々と話を進めるようにも見える。れもんに母子手帳を渡し…
れもん母『もうずっと忘れてたから
だけどそれ見たら全部思い出すから
あんたにあげる
あんたのことはあんたに返す』
そう言って一度ため息を付き、『触っていい?』と言ってれもんに触る。
そして、パッと手を離し『じゃあね!元気でね!』と家に入っていくのでした。
その夜、帰宅したれもんは夕食を食べながら胡桃さんに、“母親に会いに行った”事を報告する。
ただ、『どうだった?』と聞き返した胡桃さんにれもんは…
れもん『んーよくわかんなかった
似てるか 似てないのか
あたしと会っていやなのか嬉しいのか
なんかよくわかんない人だった
でもなんか よかった
子供を捨てるのはあたしには理解できないから
なんかよくわかんない理解できない人でよかった
理解できないってことが理解できた』
そう報告します。
そしてれもんは気づいてました。イズミが胡桃さんに今日の事を話していることを…。
母親探しを終え、高校受験に励むれもん。
無事志望校に受かり、高校生活を送っていました♫
長女の林檎は不倫を終わらせ?新しい恋の予感。次女で男嫌いの杏も!!
そんな時、運命が動き始める…。
胡桃さんがある日風邪をこじらせ気管支を詰まらせ入院する事に。退院の日、胡桃さんとすれ違いで病院を尋ねたれもんが出会ったのが…
ええ。(読者の)見覚えのあるあの男。
その男はれもんに名前や年齢を尋ね『かわいいね ありがとう』とだけ伝える。(れもんがプリンをあげたんです。)
ある夜、胡桃さんの退院やれもんの高校入学を祝い、“みんなでごはん”をしようと提案する林檎。
みんなでごはんのメンバーは、
胡桃さん、(胡桃さんとお付き合い中の)イズミ、れもん、林檎、杏ですね。
…でも、でも、でも
そんな日は来なかった
なぜなら、胡桃さんが病院に忘れたポーチを代わりに取りに行ったイズミは、あの男に出会う。
胡桃さんの元夫でれもん達の父親であるあの男。
そのまま二人で飲みに行ったようで、居酒屋でイズミに『一発で死ねる』と銃を見せてきたその男は、病気で痛み止めを大量に飲んでいたらしく、店を出た後ふざけた様に一人で死ぬのが寂しいと言い
『おまえさ〜付き合わない?』
と、イズミに銃を向けてきたらしい。
れもん:どっちが引き金を引いたのか
かかってた指はイズミ
力を込めたのはその人
イズミがその男を撃ってしまった…。
イズミは不起訴になりますが、胡桃さんが選んだのは元夫だった…。
髪をバッサリと切り、引越しの準備をするイズミの家を友人の志村と尋ねたれもん。
あの男の話をしながら、ぽつりとれもんが
『胡桃さんは なんであの人のところに戻ったのかなぁ…』
とつぶやく。
そのれもんの言葉に『戻ったんじゃないよ』と返すイズミ。
イズミの言葉を聞きながら、れもんはこう感じてました…。
れもん:あたしは志村と一緒に来たことを後悔した
だって志村がいたら抱きつくこともできない
キスも もうできない
でも そのためにあたしは
志村と一緒に来た気がするよ
揺れまくってる自分のために
このまま何もかも捨てて
イズミにしがみついていかないよーに
後日、林檎や杏と共に胡桃さんが看病する父親の元に見舞いに行くれもん。
『どんな顔して会うの ありえない…』
と、ため息をつく杏。認識できないかもしれないから今のうちに、ということみたい。
イズミの事を毛嫌いしてた杏でしたが、父親のせいでイズミと胡桃さんが別れてしまったことをみんな残念がっている様です…。
なぜ胡桃さんがみんなを捨てた父親の元に戻ったのか、という話題になりますが、そこでれもんはイズミの言葉を伝える。
れもん『胡桃さんはあの人のところに戻ったんじゃなくて
決別しなきゃならないんだ
ーって
今度こそ ちゃんと
じゃなきゃ亡霊みたいにいつまでもついてまわる』
胡桃さんは すごい
ベッドで横たわる父親の顔を見たれもん。
あの日プリンを渡したあの男でした…。
そしてラストは…
この繋がりは
夢ではなく
いつかみんなきっと
あなたも 私も 誰かとも また
ここまでが、私・空・あなた・私最終巻のざっくりあらすじでございました〜〜〜!!!
うううう…う〜〜〜ん。終わってしまった〜〜〜。
個人的になんとも言えないモヤモヤ感が残った作品になりました…。
胡桃さん、林檎や杏、れもん、そしてイズミを繋いだ“あの男”によって動いた運命を最後にまた大きく“動かされた”というか……。れもんの言葉を借りるならあの男は“すっごいダメ人間”だなぁ。
みんなを捨てた男なのに、自分が捨てられることは耐えられなかったのかなぁ、と。(胡桃さんとの関係をイズミは男に話していました。)
人間同士の不思議な“繋がり”、れもんの幼いながらの不毛な恋。イズミの執着により実った胡桃さんとの恋。面白かったんだけどなぁあ〜。最後の最後の展開はなんだかスッキリしませんな。
ただ個人的には“すごい”胡桃さんがきちんと、元夫と決別できた後、イズミの元へ戻ることはありそうな気がするな。イズミは長年恋心こじらせ系だから待てるだろうw
そしてそして、この4巻でれもんがどんな形であれ父親と母親に会えた。
(読んでてただただ“ありえない母親だ〜”と感じましたが。)どんな結果でも前に進めたれもんが見れてヨカッタ。ただやっぱりイズミとの関係は(設定は違えど)バラ色の明日のwhoとかぶるなぁ。
バラ色の明日読み返そ〜っと。←え。
ぜひ皆様も不思議な人間関係が描かれたこのわた空、読んでみて下さい〜♫
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