わたしだって愛されたいー。
彼氏に振られて残ったのは“家族”でした。
あらすじ
あり香29歳、結婚すると思っていた3年物の彼氏に振られ、夢も仕事もない中、母親の命令で始まる妹・すみ香との同居生活。
友達よりも気楽、心の中では思い合っていて、時にめっちゃ憎たらしい。そんなリアルな女家族の自分探し、恋愛模様の物語。
この漫画がすごい!2014オンナ編9位!
続きは感想 ネタバレ注意
男性に対してはちょっと重めで、母親の言う事にも最終的には従ってしまうまじめな姉・あり香。
正反対で自由奔放で、要領がよく、くよくよした所を周りには見せないが実は姉思いの妹・すみ香。
この漫画を読んで思ったのは本当に女家族を分析してリアルに描いてるなーと思いました。
主人公のあり香にはなんとなくもやもやしちゃいます。姉タイプの人は『そう、妹ってほんとそう!』ってすみ香にモヤモヤしそう笑。
さて、物語の始まりは…
『それ俺全部頼んでないよ』
3年同棲していた彼氏に告げられた終わりのコトバ。
彼氏が働きやすいように仕事をバイトに変え、いつのまにか自分の夢は彼の成功になったアラサー女子のいたすぎる結末…。ゾっとしちゃいます。ダメダメ、結婚もしてなくてそんな重い女になったら…笑。
まぁ他にも理由がでてきますが、ね。アラサー女子の焦りや喪失感、それを埋めようとしての悪循環、空回り、他人を羨む気持ち…わかる、わかるけど、なりたくないよー笑!!!
彼氏に振られ、地元・大阪に戻ったあり香に母親は励ますどころか鞭を打ち東京で妹との同居を強制。
母『アンタしばらくお姉ちゃんとこで一緒に住んだり』
すみ香『お姉ちゃんとこって東京ってこと?バイト辞めたし別にいいよ』
あり香『えっ』
なにかしなければと焦るあり香だったが夢も仕事もない。一緒に住む妹・すみ香との新生活を楽しみつつも、やっぱり元カレ・松谷の事がまだまだ忘れられない…。
『お母さんにもらった軍資金でさらぴんの生活始めよーやあ!』
そんな時、すみ香の代わりに頼まれたキャバクラの面接に受かってしまい、客として来た川谷と出会う。キャバクラの後なぜか飲みに行く二人。
ひとりにしないでオーラに惹かれたという川谷とあり香は即ホテルへ…
『つーかさっき店で肩抱いた時の引力がやばかった 喰われそうってなった』
そこで元カレと彼女に偶然会ってしまう。
その前日にすみ香とケンカをしていたあり香だったが、元カレから偶然すみ香と会い二股していた事がばれ、殴られたと聞く。それを聞いて川谷とホテルへは行かず「私、帰るわ」とその場から笑顔でダッシュするあり香。以前元カレに新しい人がいる風な見栄を張っていたあり香でしたが一緒に住んでるのは妹だと告げる。
『妹っ悪い!?』
川谷さん置きっぱなしww一方妹・すみ香はシャレた家具屋でのバイトが決まり、いいなと羨むあり香。(人にキャバ嬢押し付けておいてやっぱ要領いいな〜と思ってるんだろーな。)翌日たまたまあり香は駅ですみ香を見かけるがなにやらイケてる男子と楽しそうに…ここでもまた、いいな、と段々苛々に変わる。
でも、誰かを恨むだけなんて嫌だ、と思ったあり香は前向きに母親に紹介された印刷屋で働いてみる事に…するとそこでまたまた偶然にも川谷と会い、運命を感じるあり香だが…!?
このおんなのいえ1巻で好きなシーンは姉の元カレを殴る時のすみ香の台詞。
「ありちゃんがどんな不格好に立ち直ろうとしてんのかしってんのかボケェ!」です笑。
そして色んな名言があるこのおんなのいえ。
この巻の名言は…
『弱っている時女友達は毒にも薬にもなる』
『女友達はときどき予言者にもなる』
母親とのやりとりや、母親への甘えゆえの八つ当たり、そしてそんな自分に嫌悪感…
大人になった現実はカッコ悪いことが多すぎて
誰かのせいに私はしたかった
たった一人それを許してくれるあなたのせいに
『お母さん お母さんごめんね』
誰しもが感じた事がある事がつまってます。やっぱり最後は家族!!ぜひぜひ大人女子に読んで頂きたい一冊でございます!!!
《引用元 作品DATA》
出版社:講談社
著者:鳥飼茜
掲載誌:BE LOVE
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