私 このために東京に来たのかも。
ドン底オンナの這い上がりデイズ、堂々完結!!
あらすじ
婚約破棄でどん底のハル子は心機一転、上京中。
29年間手堅く生きてきてたのに、東京では風変わりな劇団員・歩に拾われいつの間にやらスタッフ化して芝居の衣装を作る毎日。歩にフラれた大学生・槙と次第にビミョーな関係になる中、新作の芝居でハル子はここ数ヶ月の“オトコ関係”を暴露されてしまう。脚本を書いた歩にハル子が激怒し田舎に帰りかける一方、槙は『ハル子と付き合っている』と言い出してー?ドン底オンナの上京物語、ついに完結!!!
続きは感想 ネタバレ注意
ついに完結でございます!ドン底オンナの這い上がり模様…。
なーんとなく主人公・ハル子にもやもや?イライラ?しながら…3巻はスピードダウンと言いましたが、この4巻はなかなかヨカッタんじゃないでしょうか。
はい、ネタバレ感想いきます!
ハル子と何回か関係を持った事ですっかり付き合っていると思っていた槙。それを聞いたハル子は、なんで歩をあんなに好きだと言ってたのにすぐ心変わりできるのか、他に好きな子が出来て婚約破棄された元カレ健太と重ねてしまい、槙を避けるようになる。(一般で言うオンナ版ヤリ逃げ笑。今さら何言ってんだ的な。)
しばらく劇団仲間の家に泊まってたハル子だけど、雨の日、槙が迎えに来る。またまたガッツリ元カレと重ね、槙の事を受け入れてしまうー。
なんかここの所で、ハル子がこんなにも元カレの事を引きずっていたって事にビックリ。槙が似てるからって事もあるんだろうけど…。槙は槙で、確かにあんなに歩を好きって言ってたのに体の関係を持った瞬間ハル子を好きになるって…笑。女子か!とツッコミたい。ボンボンだし、ピュアなんだろう笑。
ある日、劇団の衣装を持っていくよう頼まれ誰もいない稽古場に来たハル子は、歩の脚本を最後まで読んでみる。男に翻弄され、しがみつき、その後ナンシーは老婆と出会う。なんでそんな恨みの曲ばかり歌うのかと聞かれ…
『だって恨まなければ忘れてしまうもの
可哀想な私のこと私がちゃんと覚えておいてあげなくちゃ』
『そうかい…でも恨みや悲しみにかまけることは 勿体の無いことだ』
歩からのメッセージなんだろうか。ここのシーンすごい好きでした。
その帰り道槙と帰っていたハル子は、ハル子のことを『歩』と間違えて読んだ槙に対し、『私達やっぱ一緒にいちゃダメだね』と伝える。
お互い、身代わりにしているだけだと…、否定する槙だけど、ハル子はそれを受け入れず、しまいには最後まで“健太との別れ”の身代わりにー。
(槙、かわいそーすぎるし、ハル子、ひとりよがりすぎデショー。)
そしてとうとう劇団オポッサムズの“ウクレレナンシー”の公開日が!控え室にいた歩と偶然会ったハル子は歩に『あの日殴ったこと私…謝らないからね…でもありがとね』と伝える。
歩は逆にハル子が東京に来たことでこの脚本が出来てこの芝居ができたと言う。この夏、ハル子がいるべき正しい場所はここだったと。
歩の相変わらず自己中な発言に呆れながらもどこか救われるハル子。
そしてなーーーんと!!最後は急にアレルギーを発したナンシー役のメイさんに変わってハル子が舞台に上がることに笑!!
打ち上げ後、酔った槙とふたりになったハル子は地元に帰ることを伝える。失ったものを取り戻すことばかり考えていたけど…
ハルコ『誰かの目をちゃんと輝かせたいって思ったの 私はもうどこに行っても大丈夫』
そしてそのまま朝まで話し、実家に帰るため新幹線乗り場にいったハル子と槙。発車寸前…
あーだこーだ言い合うも、またヨリを戻した2人。でも、惰性でズルズル行くのではなく2人並んで颯爽と歩けるようになりたい、と槙に伝え、次ちゃんと会うために今日はそれぞれちゃんと帰ろうーと。
『ぎゅってして?』かわいーな、おい。
そんでもって2年後!!なんとハル子は実家のガレージでオポッサムズで知り合ったくるみと服の会社始めてました〜♫もちろん槙とも遠距離だけど続いていてました♡!!
銀行の融資も受けれそうで、やる気に溢れてて、こういう女子好きだわ〜って感じで終わってくれた♫テーマの這い上がりデイズって、最後はどう這い上がるのかがやっぱ気になっていて、オトコ見つけて、気持ちが前を向けてはい、終わり〜だったらさすがにガッカリだったから、こういう終わり方でヨカッタ気がする。槙ともうまくいってるし。槙もボンボンだからいずれは親の会社継ぐってトコが、なーーんかズルい設定な気もするけど…笑。
そして歩とサイトーさんの将来性が全くないカップルも好き♫
しかもワタシ、実は1巻でマックで声をかけてくれたサラリーマンが最終的な相手では!?とか深読みしてたけど、全く出てこなかった笑。
この漫画は何か嫌なことがあった時や人生うまく行かない時に、こんなコもいるんだから〜ってお守り変わりに持っといてもいいと思います笑!人の不幸で気持ちよくなるってサイテーだけど、基本女子はそういう生き物らしいんで♫ではでは♫作者のねむようこ先生はフィールヤングでもう新連載始めてます!!
《引用元 作品DATA》
出版社:祥伝社
著者:ねむようこ
掲載誌:FEELYONG
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