くらもちふさこが贈る和弓純愛ストーリー!『駅から5分』の外伝作品。
読めば読むほど味がでて、切なく、心に響きますー。
あらすじ
宗我部花乃(かの)は、弓を通じて親しくなった比々羅木神社の次男・陽大(はると)とは”親友”の仲。
中学生の時に比々羅木神社が火事になり、その火事で両親と兄・陽向(ひなた)を亡くした陽大は心因性ショックで心神喪失状態になってしまう。その後、関西のケア施設に預けられた陽大と花乃は離ればなれになるがー!?
続きは感想 ネタバレ注意
だからこそ、こんなに気になるし、キャラクターに魅力を感じる。くらもち先生の描く漫画の魅力はそこではないでしょうか!!
このストーリーや人物を説明するキャパを持ち合わせてませんので笑、4巻までのあらすじはこちら
宗我部 花乃 圓城 陽大 圓城 雛(すう) 水野楼良(ろうら)
うーーん。陽大は一体誰を思っているんだろう??
3巻までは花乃の事は本当に大切に思っているのは伝わるけれど、花乃が友情から愛情への自分自身の変化?(気づいてなかっただけ?)を感じ始めているのとは逆に陽大は恋愛感情ではない様な気がしていた。
イトコだった時に好き合っていた(雛が一方的に言っているだけ?)雛の事を、兄を傷つけたまま逝かせてしまった負い目から憎しみながら冷たく接しながらもどこかで想っているのかと想像してた。ケア施設に行ったのも、雛を憎む気持ちもありつつ、養子縁組みにより兄弟になってしまうのを避ける為か?とか勝手思ってましたが…。
でも、違う。陽大が雛を好きだったというのも何か違うと思うし、雛によって動かされていく運命に必死で抵抗していて、花乃を雛と関わらせたくないのも、その運命に巻き込ませたくないからなんだろうか?と思う…。陽大の楼良に話した『どんなに抗っても抗ってもなぜか自分の運命はその人の望む方へとうごいていく…』これが陽大の抱えているものなんだろう。
でも、陽大が本当の本音を吐き出し感情的になった上記の事に対し、『大丈夫です陽大さん』と自分たちの出会いも運命だという楼良。(見た目はいつまでたっても受けつけないけど、まっすぐでいい子なんだろうなと思う。)むしろ闇を抱えまくってる陽大にはこういう子が救われるんじゃないか?とまたまた勝手に想像中…笑。
3巻ラストでは、他人を部屋に入れるのを嫌う陽大(花乃は大丈夫)が楼良をつれて帰ってきた。違う階にすむ花乃は陽大の相手は楼良じゃない…と思いとめようとするが、結局出て行かず自分の家に戻る。陽大が選ぶ人なら私は受け入れたい それが陽大を守るってことだと思うからーと…。切ない、深いなぁ、、、。
そーしーてー花乃がいる事に気づいているであろう陽大の、花乃のドアを見つめる表情。ど、どーいうこと!?妄想していいなら花乃を試している、と思いたいけど、ちがうのかなぁ?違うよねぇ?謎!!!で、その後どーなるわけ!?で、3巻終わり。
4巻はその続きかと思いきや、中学時代の回想編。陽大の兄・陽向もでてきてちょっと悲しくなったけど、陽大の笑顔も多く幸せな時間が見れて嬉しかった〜中学時代の部活風景や花乃の男っぽさもめちゃくちゃかわいかった!
陽向の婚約者・雛と陽大は、隠れて好きあっていたと思ってたが、雛の一方的な思いな気もして来たし、全く陽大を男としては見てない風(こっちから見たら、それ、恋してますからー!とつっこみたいが。)の花乃に、合宿の夜にぎゅっと抱きついてきたり、陽大の方がむしろ花乃を?と思うシーンもあった。まぁ、好きで、なのかはわかりましぇん。そうであって欲しい願望はありますが。
はっきり分かるのは変わってしまった陽大。雛もかな。すべてを乗り越えるなんて無理なのかもしれないけど、誰かに支えてもらって、心の底から笑える時がきて、幸せになって欲しいと思う。やっぱり相手は花乃が希望だけど。
ぜんぜん、ぜんぜん伝えきれないけど、4巻の帯のいくえみ綾先生の言葉がぴったりな作品です。なかなか読めない、くらもちワールドなこんな深く切なくあったかい漫画、絶対よんで欲しいです!!5巻は1年も2年もまちたくないよーーー!頼みます!!くらもち先生!!
話がそれますが、ちなみにいくえみ陵の『いくえみ男子ときどき女子』に、くらもち先生との夢の対談が!くらもち先生の話の作り方や、この花に染むについても少し…♡陽大の事は、『悪い子ちゃんですね、あれはかなり笑』と、言ってました!!おぉー!
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