このマンガがすごい!2016オンナ編第3位!
みんなが町田くんに夢中!
【あらすじ】
物静かでメガネ。そんな外見とは裏腹に成績は中の下。アナログ人間で不器用。なのに運動神経は見た目どおりの町田くん。得意なことが何もないと本人は思っていますが周りからは愛されています。その理由とは…?
続きは感想ネタバレ注意
だってだって、月末仕事モードで誰にも優しくできないしたくない、そんな私のピリピリでカッサカサの砂漠のような心に、トクトクと優しくお水をそそぎ込み癒してくれた町田くん。
むしろ花まで咲かせてくれたよ?的な。町田くんになりたい、とさえ思ってしまった。
町田くんの世界は読んでからしか伝わらない、伝えれない、のでネタバレ感想はさっくりと。(とか言いながら死ぬほど長い、すいません。)
【町田くんの世界1巻】
5人兄弟の長男(もうすぐ6人目もこんにちは)町田一まちだはじめ。
メガネで物静か。パッと見、何でもこなしそうな優等生。なんですが、そんな見た目とは正反対で成績は追試だらけ(きちんと授業受けてます。)、50M走は遅めの女子レベル、料理は卵を茹でるか焼くだけ、そしてアナログ人間。(今時の高校生でらくらくホンて…w)はっきり言って要領が悪い!
(引用元 町田くんの世界1巻)
町田くん『いやこっちこそ見かけ倒しでごめん』
得意なことがないと本人も自覚しているんですが、町田くんは家族から、そして学校の人々、先生からさえも愛されてるんです。(むしろ読者からもきっと。)
なぜかって?
町田くんに触れた人間は、すべて優しい気持ちになれるから。かな。
下心なく他人に優しくでき、“人が好き”だからこそ、その人の良さ、行動を知っていて本人に感謝や尊敬を含め素直に伝えることができている。
そして自分が決して高いレベルではなくても他人を僻まず一生懸命生きているから、こんなにも町田くんは愛される存在なのかと。
例えば朝の6人家族のワチャワチャ時間。兄弟たちのケンカをなだめた後、3男が転んで洗面器の水を町田くん(&部屋)にぶちまけた時のシーン。
町田くん『ミツオ!いつも植木鉢の水やりしてくれてありがとうな』
ミツオ『兄ちゃん 知っててくれたの?』
町田くん『あたりまえだろ でも洗面器じゃなくてじょうろ使おうな』
とか、
町田くんに校内でボールをぶつけてきた野球部男子に向かって、
町田くん『やったな レギュラー入りおめでとう!』
野球部男子『…怒んねーどころかレギュラー入り知っててくれたのかよ……町田』(ホホ染めてますw)
てな感じで、ナチュラルボーン人たらし(良い意味で)なんですよね。
2話では、そんな町田くんにも“繋がれない”気になるクラスメイトが現れます。
彫刻刀で指を怪我した町田くんを(キレながらも)自分のハンカチで止血してくれた、いつも一人でいる猪原(いのはら)さん。
(引用元 町田くんの世界1巻)
『あんたがいるなら場所変えてサボる 人嫌いなの』
そんな猪原さんをつかみ、『ありがとう 君がいてくれてほんとに良かった』と伝える町田くん。(ウザがられるけどww)
自分のハンカチを迷わず差し出してくれるような優しい猪原さんが、なぜ人嫌いなのかが気になり始める町田くん。どうも猪原さんは中学時代いじめられてたらしい…そのことでグレて 友達もおらずナンパしてくる男たちと遊びまくってるという噂。BY隣の席の栄さん。
学校の帰り、ちょうどナンパについていく猪原さんを見てしまった町田くんは間に割って入り、ナンパを阻止!
町田くん『すみませんあなたと遊べません』
『僕の大切な人なんです』
町田くんの大切な人=クラスメイトなんですけどww
それでも『心配だ』と伝える町田くんに猪原さんは頬染めちゃいます(そら染めるわ)。
猪原さんの両親は仮面フーフらしく家には居場所がない、そして人にも期待してない、と言う猪原さん。そんな猪原さんに町田くんは『俺は猪原さんにいてほしいよ』と伝えるんです。
猪原さんにとって町田くんの存在が変わった瞬間でした。
そして3話目では、町田くんの下駄箱に初ラブレター!?と思いきや、クラスの男子・西野くんが猪原さん宛の手紙を間違って入れちゃってましたww
そのことからなぜか猪原さん、西野くん、町田くんでの3人デートが決行されちゃいます。
デート後、猪原さんは西野くんにお付き合いをきちんとお断り。そして別れ際町田くんに…
猪原さん『もっと町田くんにあたしを気にかけてほしい』
町田くん『…………』
猪原さん『もっと!かまってよ』
可愛いなー猪原さん。町田くんには猪原さんの気持ちはきっと伝わってなくてw、文面通り『かまえてなかったのか?』と悩んでるんですけどww
そして4話では、町田くんの弟たちきっかけで出会った近所のおじいさんとの心温まる話。町田くんは老若男女に愛されるんです。それが町田くんの人間力。
『…君は本当に心を掴むのが上手いなぁ…いやそうじゃないか 君は人が好きなんだね』
そして実は先日の3人デートの後、急に猪原さんの態度がそっけなくなり、『かまってとか言ったの嘘だから 忘れてね』と距離を置かれた町田くんでしたが、それでも猪原さんに何度も話しかけます…。勉強を教えてもらいながら、猪原さんの心の傷を知ろうと質問し続ける町田くん。
あの言葉を忘れろと言われて
うのみにするほどバカじゃない
『もっと猪原さんのことを教えてほしいんだ』
(引用元 町田くんの世界1巻)
『人と仲良くなるのが怖い?』
町田くんの直球な質問に猪原さんは、ずっと誰にも求めず、期待せずに自分を保ってきたけど、町田くんといると欲が出てきてしまう、と話します。
そんな猪原さんに町田くんは…
『そういうのさ ひとつひとつ言ってくれたらいいから 俺頭悪いけど一緒に考えるから 一生懸命考えるから いなくなったりしないからさ』
町田くん『……ゆっくり行こうよ』
猪原さん『…うん ありがと』
雨が好きだという猪原さんのことをひとつ知れた町田くん。(勉強疲れで一瞬トリップしてましたがw)ここで町田くんの世界1巻終了です。他人の傷に踏み込むってたやすいことじゃない。でもきっと町田くんはきちんと知って向き合いたかったんだと思う。猪原さんが好きだから。(女子で、という意味ではないですよ。別の人でもきっと同じなんですけどw)
町田くんの世界2巻ネタバレ感想に続きます。
なんだか心が疲れたり、人に優しくできない、そんないっぱいいっぱいなオトナ女子にこそオススメの1冊だと思います。読書後のホッと感、肩の力抜ける感ハンパないですよ。ぜひ読んでみてください!!
《引用元 作品DATA》
出版社:集英社
著者:安藤ゆき
掲載誌:別冊マーガレット
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