『姉の結婚』『娚の一生』西炯子最新作!!
読書カフェがつなぐ、不思議な縁ー
【あらすじ】
同棲相手と別れ、お見合いを始めた会社員・美由紀、28歳。だが、思うような相手とはなかなか巡り会えず、揺れる想いを読書カフェのノートに書き綴っていた。そこに見知らぬ男からの辛辣な返事が書き込まれていたことから、やりとりが始まって・・・!?
続きは感想 ネタバレ注意
さて、この『カツカレーの日』…相変わらずの“中年男子”ד知的暗め女子”っぷりが良くも悪くも西炯子だなぁ、、、といった感じの作品でしょうか。今回の主人公は28歳、ちょーど結婚について悩む時期あるある。ま、いつもの主人公と違う所は、まだ自分に自信を持っている年齢、といった設定。いつもより自信もあり暗くはないけれど、主人公のじめっとした雰囲気は変わらずでございますwwそれが西炯子女子の魅力なんですけどもっ。
では、カツカレーの日、あらすじ&感想です♫
【カツカレーの日1巻】
物語の始まりは劇団員のカレとの別れ。
『ねぇ出て行ってほしいんだけど
つきあい始めの時言ったでしょ“結婚向きの男が現れたら別れる”って』
ゼネコン系会社員の斉藤美由紀(28)は、恋愛結婚の末離婚した両親の失敗?から、昔から恋愛結婚はしないと決めていた女。将来の見えない彼氏と別れ、先輩に勧められたお見合い組織に入会する。
銀行員、製薬会社の研究所勤務、自動車メーカー勤務、などなど、一定の条件をクリアした男たちがやってくるけれど、何かしらの問題アリ…
『あなたもママ…母だ選んだ人なんで絶対間違いないと思います ママが気にいた人なら僕に合うはずです それに何よりママと合うはずですから…(以下略ww)』
ママ後ろにいたーーーーwww
ふとした時に入った読書カフェで見つけた“会話ノート”。思う様な相手となかなか巡り合えず、本気で嫌いになったわけじゃない元カレへの気持ち、など揺れる想いをノートに描き綴る美由紀。
私の選択は間違ってないと思う。
ある日そのノートに見知らぬ男からのキツーい返事が…。それを書いたのは実はこの方。
美由紀と同じ会社の高橋。世界中に橋をかけて回る為、日本にはほとんどおらず、久しぶりに帰国したものの、もうすでにカンボジアで建設会社を始めることが決まっていた。
お互い顔も何も知らないまま、ノートのやりとりは進む。美由紀のしている事を“あんた間違ってる”とはっきり否定する高橋。美由紀もそれに言い返し、両親のこともさらけだすが“それでも間違ってる”と書かれてしまう…。
自ら(高橋)も愛してたが故に別れた女性がいる事を打ち明け“心が決めたことにだけ従え”と、書き残した高橋のメッセージを見て美由紀はつい、“愛って何?”と書き込んでしまう。
そしてその返事は…『◯月×日この店にいる 閉店まで いつでも来い』
そしていよいよ2人は出会います。
『…もしかして…ノートの方…ですか?』
『ーああ…』
高橋は会社で美由紀の事を見かけた事があった為、同じ会社ということがすぐ判明。後日食事に出かけたふたり。実はその時美由紀は、5度目に会ったフッツーーーの面白みもない男と付き合う事を決めてたんですが、その事を高橋に話すと…
『その芝居の彼氏はな あんたに本気だぞ』
『知ってるだろうがな』
なんだか全てを見透かされている様な目つき。なぜかは分からないけど、その後もまた高橋を呼び出す美由紀。『俺と話しても埒があかんぞあんたは自分の生き方を決めたんだろうし』…と言う高橋にみゆきは『…もう分からなくなっちゃって…誰とどうすればいいのか…』と返し、電車に乗ろうとする高橋を引き止めてしまう…
ここまでがカツカレーの日1巻でございました。
うーーーん。物語は始まったばかり、といった感じでしょうか。で、「娚の一生」もだいぶ歳の差でしたが、今回は更に枯れ専だっなーーー……。
話の途中で“定年まで5年”的な会話があったから、高橋さん、55歳位てことかな〜。確かにガタイも良くて仕事ブイブイでイケテル50代なんでしょうが、、、美由紀28歳…。
まだこの2人と決まったわけでなく、元カレも劇団を辞めて美由紀にプロポーズしにきたりと頑張ってるし美由紀も揺れてはいるんだけど、やっぱ『高橋』だよな〜ww??でも、ふたりのノートのやりとり、内容は置いといて、このシュチュエーション憧れる…♡『耳を澄ませば』的な♡!?
そして28歳ってたしかに結婚、仕事いろいろ悩む!相手の条件とか色々あるかもだし、愛もお金も仕事も家庭環境も価値観もぜーんぶ大事だと思うけど、その人で成功か失敗かなんてなってみなきゃわかんないよなーて思う。てなわけで私も正解だったかまだまだ謎ですが、、でも、私はとりあえず“愛”派かなwww←知るか。
《引用元 作品DATA》
出版社:小学館
著者:西炯子
掲載誌:フラワーズ
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