私の少年1巻・後半【感想・ネタバレ】(アクションコミックス)

30歳女性と12歳小学生。
この感情は…母性?それとも…。

 

【あらすじ】
スポーツメーカーに勤める30歳、多和田聡子は夜の公園で12歳の美しい少年、早見真修と出会う。元恋人からの残酷な仕打ち、家族の高圧と無関心。それぞれが抱える孤独に触れた二人は互いを必要なものと感じていく。
このマンガがすごい!2017オトコ編2位!

 

私の少年各巻ネタバレはこちら

 

続きは感想ネタバレ注意

記事が長くなりすぎて前・後半分けて書きました!私の少年1巻前半感想はこちら↓

 

私の少年1巻・前半【感想・ネタバレ】(アクションコミックス)

 

私の少年1巻後半

 

 

第3話 うさぎ

 

真修の通う小学校。
サッカーチームのコーチの娘?なのかな。
小方奈緒ちゃん。

 

うさぎ小屋の当番を一人でする真修を見つけ、サッカークラブのプリントを渡してきます。
そこで真修に『昨日 早見くんと一緒にいた人って誰?』と聞くんです。

 

 

真修は一瞬止まって『お姉さん?』と聞いてきた奈緒の言葉を否定し…

 

 

真修『…お姉さんじゃない…けど リフティング教えてくれて一緒に練習してくれて 試合連れてってくれて』
奈緒『へー』

真修『だから やさしいひとなんだ』
奈緒『そっか』

 

 

うさぎ当番をサボっている友達の代わりに、手伝ってくれる奈緒。
『小方さん優しいね』と言う真修に『普通だよー!』と人に親切にするのは“普通だと”連呼します。その言葉を聞いた真修のなんだか複雑そうな顔…。(意味は4話で分かります!)

 

 

その日奈緒は給食中具合を悪くしみんなの前で嘔吐しちゃうんです。
そんな奈緒から離れるクラスメイトたち。唯一駆け寄り嫌がらず心配して汚物を掃除してくれたのが、真修でした。

 

 

 

 

そんな真修の姿を見て

 

 

これが早見くんの 普通

 

 

そう感じる奈緒。
保健室のベッドで涙を流しながら、先生にうさぎの名前の板を作りたいと言い…。

 

 

まくらもふとんも
とっても可愛い名前だから
みんなに気づいてもらわなきゃ

 

 

まくら、ふとんというのは真修がつけたウサギの名前ですね。
きっと奈緒ちゃんもとてもこころが優しい子なんだろうなぁ。自分の友達がランドセルを悪気なく真修の机の上に置いたこと、でも言えなかったこと、気にしてたんだろうなぁ。
そんな自分にしてくれた真修の“普通”=“優しさ”に触れて涙が出たんだろうなぁ。

 

 

場面は変わり、仕事場から帰ろうとする聡子。
元カレであり上司の椎川のいつものめんどくさい絡みを受けてました。

 

 

椎川『ここんとこなんかみょーにソワソワしてたし 何だよ彼氏でもできた?』

聡子『彼氏…?ああ!』

 

真修の顔を思い出し、『お先、失礼しますね』と意味ありげで帰社。その後の椎川のちょっと切なげな表情は何なんだ〜〜〜〜。

 

 

第4話 プレゼント

 

奈緒は真修に借りたハンカチを洗って返します。そしてお礼にと言って新しいハンカチを渡します。
『なんでお礼?』と聞く真修に『だって助けてくれたから』と答える奈緒。
その言葉を聞いて真修は何かに気づきます!

 

 

電車を降りた聡子を待っていたのは真修!
聡子に何か欲しいものがあるかを聞いてきます。お礼をしたいから、と。(奈緒のプレゼントで思い立ったようです)

 

いらないと言う聡子でしたが、真修の真剣な顔を見て思いついたのが…
回転寿しに行くことでした♫!!!(一人じゃ行けないし、真修となら紛れられるって、ワカルw)
お礼のはずが奢られることに少し遠慮する真修でしたが、『うれしー』という聡子の言葉に何だか嬉しそうですね。

 

そこで聡子は真修に弟がいることを知ります。
弟の“遼一”という名前に違和感を覚える聡子。弟に“イチ”ってつけるのか?と。

 

 

試合に来ないお父さん
弟の「リョウイチ」くん
それから いないお母さん

どんな家がこの子をつくったんだろう

 

 

なんと真修は回転寿司が初めてらしく、お寿司もあまり食べたことがないみたい。
初めての回転ずしのシステムや料理に驚きながら食べる真修がかわいいなぁ。
最後には食べたお皿でガチャガチャが引けるゲームをし、“お寿司ストラップ”を当てます♫

 

 

『わー!』

 

 

帰り道、当たった景品を見ながら『幸せだぁ』とつぶやく真修。
そして聡子に『お姉さんも「普通だから」ですか?』と。

 

 

真修『人にやさしくするのは 普通だから 俺にサッカー教えたり 車で送ってくれたり お寿司食べていいよって言ってくれたりしてくれるんですか』

 

 

と聞きます。その質問に、
『真修にしかしたことないよ』と笑顔で答えた聡子の腕を引き…

 

 

真修『聡子さん』

真修『あの これ今日のお礼です』

 

 

そう言って聡子に景品のストラップ渡し、走り去る真修。
少し驚きその姿を見つめる聡子…。

 

 

ここまでが私の少年1巻後半(3話、4話)でございました〜〜〜。

 

 

私の少年1巻後半 感想

 

 

ラストのシーン。きっと真修は聡子の“普通”ではなく少しでも“特別”な存在だと感じたかったんだろうなぁ、と少しではありますが真修の気持ちの変化を感じました。ほんの少し芽生えた“欲”というか。
(クラスメイトの奈緒が言っていた“人に優しくするのが普通”という言葉に引っかかっていたのは、このせいでしょうね。)
『真修にしかしたことないよ』って言葉、嬉しかっただろうなぁ。ちょっとでも聡子に何かを返したくてお礼をしたくて、もらって嬉しかったストラップを“お礼”で渡すとこ、可愛いなぁ。

少しずつお互いが“かけがえのない存在”になっていってますね。2巻ではそれをさらに強く感じます!!
真修を作り上げた“家庭環境”も少しずつ明らかに…。

 

本編とは関係のないアラサー女の独り言ですが…
20代半ばを過ぎると、なんだか急に“行き場のないだだ漏れの母性”を自分に感じることがある。
他人の子供を見てキューンとしたり、困っている子供に何かをしてあげたくなったり。女の本能てやつなんだろうか。(人にもよるだろうけど)

 

きっと子供がいたりペットを飼ってたりするとそこで発散(おい、言い方)するのかもしれない。
まぁだから何って話なんだけど、聡子ももしかすると自分の中の消化しきれてない“母性”によって真修と関わるようになったんだろうか、なんて。
今ではもう“与える”というより聡子の“心の隙間”を埋めてくれる眩しい存在になりつつあるんだろうけど♫

聡子に受ける愛情で笑顔になる真修を見て、こちらもしっかり癒されとりますw

 

作者さんが“おねショタもの”(らしい)と言っちゃってますが、恋愛関係に進んで欲しいとは思わないなぁ…。人の“優しさ”が“異性だから”と感じたくないから。でも、でも…どうなるかわかりませんね〜。そんなもの含めて続きがとても気になってます。

 

なんだかうまく表現できないけれど…とにかく読んでみてもらいたい!
自分がこの作品を読んで感じた“感情”を受け取ってもらいたい。少年漫画誌に連載中の作品ですが、これは主人公と同じくアラサー女性が読むことでグッと感情移入できる作品な気がします。

 

私の少年2巻ネタバレ感想に続きます!
(1巻よりざっくり書く予定。)

 

 

《引用元 作品DATA》
出版社:双葉社
著者:高野ひと深
掲載誌:月刊アクション

 

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