花に染む6巻【感想・ネタバレ】(クイーンズコミックスCocohana)

『覚えてる?初めて会った時のこと』
何十億もの人の中、あなたと出会ったことは奇跡だからー

 

【あらすじ】
私は、彼を守る人になりたい── その想いは、恋ではない。陽大の「親友」という言葉が、何よりもうれしかった。大切だから、守りたかった。少年の頃、火事で両親と兄が死んで心身に深く傷を負った陽大。花乃は、その忌まわしい記憶を過去ごと封印し、花染で新しい生活を営む陽大のそばで暮らしていた。そんなある日、火事の放火犯が捕まったと連絡があり…!? 急展開の第6巻!

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続きは感想ネタバレ注意

手に取るだけで胸が締め付けられる様なそんなマンガ…が、この“花に染む”でございます。

帯に書かれていた『覚えてる?初めて会った時のこと』を見た時、とってもとっても重要な一言な気がして慌てて読み進めました。きっと発したのは陽大だろうけど、誰に向けて言ったのか、その相手が重要な気がして…。

相手はローラ。6巻にきてローラの存在が大きくなってる、、気がする(複雑ww)。では、花に染む6巻ネタバレ感想です〜〜〜。

 

【花に染む6巻】

 

まず、6巻の最初に分かったことは、花に染む3巻の14話で花乃がローラを送って行く陽大(はると)を見て“こころがはれない”と思ったあのシーン。↓こんな話してました。

 

 

ローラ『弓の個人指導をお願いしたいのですわ』

 

 

 

この夜の後、ローラは雛(すう)に約束していた大学の弓道部の入学を辞めると言い出します。実はその花乃(かの)が見ていた時に、ローラに“弓道部への入部を取り消すなら弓を教えてやってもいい”と陽大が提案してました。

 

もちろんローラは陽大に近づく為に弓を始めるんだから、弓道部への入部は辞めたわけです。

 

話は現在に戻り、陽大の兄や親が火事で亡くなった命日の夜。雛に誘われ圓城(えんじょう)家で食事をしていた花乃、そして陽大(はると)の元に、あの比々羅木(ひいらぎ)神社の火事の放火犯が捕まったという知らせが入る。一緒に警察に行こうと言う雛に対し陽大は…

 

 

 

陽大『行かない 今の自分には関係のないことなので』

陽大『僕の父はあなたで姉は雛 そしてこの花染めが僕が生まれた町 倭舞には行きません 二度と』

 

 

 

なんで陽大はこんなにも頑なに過去を捨てようとするのか?と考える花乃。もし陽大の仮想世界が実子ではなくて養子だということで始められていたらどこが違ったのか…そうすると見えて来ることがひとつ…。

 

 

 

 

陽大『自分の経歴を差し替えて頂けますようお願いします』

養子ということでこの花染め神社にお仕えしていくことになったら雛さんとは夫婦という形になるというひとつの流れが見えてくる
もしもそれだけは避けたいということなら……
その可能性をゼロにしたい為に?絶望したまま逝った兄の為に?
そして自分の雛さんへの想いに枷をはめる為に 実子ということにしたかった
なぁ?そういうことじゃないのか?

 

 

その後も陽大はローラと一緒に住み続け、厳しい弓の指導を続ける。精神面しか教えてくれない陽大にローラが技術面も教えて欲しいと言うと、『技術面は間に合わない』と言う陽大。何に間に合わないのかをローラが尋ねると…

 

 

 

陽大『決まってるだろ交際期間だよ』

ローラ『期限なんて知りません…っ ずっと私とおつき合いしてくださる約束ですわっ』
陽大『「お付きあいする」という約束はしたけどずっとは無い』

 

 

 

教えるのも今月いっぱいだとローラに告げる陽大。そういうつもりだったのか…なるほど。。

一方花乃(かの)は弓道部の団体戦のレギュラー入りが決まり、雛(すう)とチームを組むことに。レギュラー入りに驚き陽大に報告すると、陽大はそのことを見透かしていた。

花乃が何でかと聞くと、『強いて言えば雛 彼女が望めば大抵のことが叶う そういう星回りの人』…と答える陽大。以前ローラにも同じ様なこと言ってたなぁ…。あの時は陽大、怒ってたけどww

ローラが家に住んでいるので、毎晩花乃の家に来る陽大。(このふたりのやりとり好きだなぁ…♫)相変わらずローラに弓を教えていることを明かしてくれないけど近いうちに元に戻ると言う陽大。ローラとの事を聞いても…

 

 

 

 

(引用元 花に染む6巻)
8
陽大『内緒だ 花乃を驚かせたいから内緒』

 

 

 

く〜なんだこのズルい顔!!案の定、花乃も何もそれ以上聞けない。“驚かせたいのは雛さんだろ”と、思いながらも“今が一番幸せだ”と感じる花乃。
ローラとも以前よりなんだか距離を縮めている陽大だったけど、交際期間が長引くことはないと念を押す…。こんな優しい顔で。それが逆に怖いww

 

 

 

ローラ『同じものを見続けて 無理に求めることをせず 待てば 交際期間も無くなるかもしれ…』

陽大『それはない』

 

 

 

そんな時、陽大の元に倭舞の中学時代の友人・田路が訪ねてくる!倭舞の過去を捨てた陽大にとっては会いたいけど会いたくない友人。

 

田路『陽大っっ』

 

 

 

…ローラが陽大の家の玄関を開けてしまう。変わってしまった陽大に動揺する田路を、偶然帰ってきた花乃が現状を察しなだめる。
ローラになぜ玄関を開けたのか問いただす陽大に対し『陽大さんのお友達とお近づきになりたかったのですわ』と答えるローラ。それに激怒した陽大は…
『荷物をまとめて出て行け もうきみに教えることは無いし会うことも無い』と、言う。食い下がるローラ…

 

 

 

ローラ『この地球上の何十億もの人々がいる中で 私が陽大さんにお会い出来たことがどんなに奇跡的なことか
出会うということの尊さに気づいたら繋がったその手を簡単に話すことなど出来ません
そしてそれは陽大さんのご友人にも当てはまることなのでもある…』

 

 

 

 

と伝えるが話している途中で、『出て行けといってるんだっ』と大声でどなる陽大。

 

 

そのまま陽大の家を出て行くローラ、、と、、後日ローラが出て行ったあと、家でローラのウィッグを見つけ匂いを嗅ぎ握りしめる陽大。
ここまでが“花に染む6巻”でございましたー。うーん。なんだか話が進んだような進んでないような…。

そもそも陽大はなんでローラに弓を教えたんだろう?最初は雛の邪魔をしたいからかと思ってたけど、花乃には『驚かせたいから』って言ってたしローラにも団体戦の話をしていたし…。わからない!!

そして放火犯についてはそのままスルーなのか?

あと、陽大がなついていた雛の母親にローラが似ている所も気になるポイントですなぁ…。もしも雛と陽大が兄弟であれば、ローラと同じ香水を使っていた雛の母(陽大の)の香りを嗅いだということなのか。

そして、花乃がずっと思っている陽大の雛への気持ちは本当にそうなのか、そしてポーカーフェイスで冷静な今の陽大の感情や表情を揺るがすのは、やっぱりローラ。

うーむ。どうなるんでしょうか。

そして、、陽大(はると)が巻を増すに連れてかっこよくなっている気がする!!逆に花乃はなんだか男っぽく雑になってる気が…www
まだまだ続きそうな花に染むですが、陽大の凍った心が溶ける瞬間まで、、ワタクシは見守らせて頂きます♫!!たまには陽大の本音を聞きたいです、くらもち先生!!

 

《引用元 作品DATA
出版社:集英社
著者:くらもちふさこ
掲載誌:ココハナ

 

 

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