溺れるナイフ15巻【感想・あらすじ】(別冊フレンド)

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おとな女子マンガvip管理人の独断と偏見によるオススメ度
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2016年10月、小松菜奈×菅田将暉W主演で実写映画化!!
10代の自意識を描いたジョージ朝倉の代表作!!

 

【あらすじ】
羨望の光、その先は悦楽か敗北か? 憧れ、慕うがゆえに生まれる、オウジのコウへの嫉妬と憎しみは、とどまることをしらない……。「光」を前に、理由も、理屈すら消え失せる――。大友(おおとも)との苦い別れのあとに訪れた大きな仕事。夏芽(なつめ)はコウに一緒に上京を望むが、コウは静かに、それを拒んだ。そんなコウの周囲でも、不穏な空気がくすぶり始め……。気高くあやうい十代の魂がほとばしる!!

溺れるナイフ各巻ネタバレはこちら

続きは感想 ネタバレ注意
大きく動いた溺れるナイフ14巻。傷つけられるとわかっていてもどうしても消すことのできない存在のコウと結ばれ、大切に大事にしてくれて太陽のような存在だったの大友との別れ。

 

 

【溺れるナイフ15巻】

 

 

東京での大きな仕事が決まり上京(転校)を決意した夏芽は、浮羽町に戻りコウに会いに行く。未だに暴力に溺れている様子のコウを救いたいと感じた夏芽は…

 

 

 

 

『コウちゃんも一緒に東京来てよ…』

コウちゃんの欲しいもの
わかんない でも あの小屋
闇より暗い…それではないでしょ?

 

 

 

 

 

そしてコウの手をぎゅっと握り、『今度はもう離れちゃいけないと思ってる』と伝える夏芽。そんな夏芽の手を握り返し見つめるコウ。そして…

 

 

 

 

(引用元 溺れるナイフ15巻)
9

 

 

 

 

はじめてコウと心が繋がった気がした。
…でも“暴力のかわりにお前を制覇する”のはダサい、と東京行きを断る。夏芽は東京に戻りますが、コウを東京に連れ出すことを諦める気はないみたい。

 

そしてここからはまたまたオウジ目線のお話。
カンのいいオウジはコウにとって夏目が特別な存在だと薄々感じていた。
ある日を境に憧れ自分の理想としていた“キレた兄ィ”をコウから感じることができなくなる。仲間と集まり他の町に奇襲をかけても、どこか心ここにあらず状態のコウ。

 

 

そして集まりにすら来なくなったコウを必死で探し、“兄ィが神さんと話す場所だ”と思いついた月ノ明リ神社で、夏芽とコウが密会してるのを見てしまったオウジ。

 

 

 

なんなら 会っちょらんと踏んじょったのに
あの2人…は!仲間んとこ顔ださんでオレの警告メール散々無視して
ーアホらし!!
そがなっ兄ィらしゅうないわ!!!…みとめんわ

 

 

 

 

自分の理想とするコウ以外受け入れられない、以前の兄ィに戻って欲しいとコウを殴り煽るが抵抗すらせず覇気のない声で『けんか あきたわ』とオウジに告げるコウ。そんなコウを見たオウジは…

 

 

 

 

兄ィは鏡だったんじゃの
俺の見てた兄ィは俺の理想の部分だけ映し取ったんじゃ
正体は「アレ」じゃ
あの女が引き出しおった「アレ」じゃ

 

 

 

 

それ以来コウが乗り移ったように暴力に明け暮れるオウジ。ついに人を刺し、さらに『しがらみ全部燃やしちゃる』とコウに電話し、“兄ィがしたくてたまらんくせにできんことをー…”と、長谷川家に火をつける…。

 

 

 

 

(引用元 溺れるナイフ15巻)
4

 

 

 

 

以前コウがオウジに言った言葉をそのまま返すオウジ。

 

『お前のことは全部わかる』

全焼してしまった長谷川家。放火当時家で寝ていたコウの父は危篤状態に…。(あんなに反抗し疎ましい存在だった父親を実はコウは助けようとしてました。)
友人から家事のことを聞いた夏芽は何度もコウに電話をかける。やっと繋がったが、放火をしたのはオウジだと聞き動揺する夏芽。

 

 

それならまだ
コウちゃんがやったならまだ…

 

 

 

電話越しで重体の父をさし『都合が良くなった』と笑いながら夏芽に言うコウ。でも、コウが心配でたまらない夏芽は東京から会いに行くと言うが、仕事に穴をあけることになるのを分かっているコウはそれを拒否し夏芽にこう伝える…。

 

 

 

 

『ほれテレビ観ちょれば』
3

『会うちょるようじゃけ それでええけ…』
(引用元 溺れるナイフ15巻)

 

 

 

 

(コウちゃんずっと夏芽のテレビ観てるんですよ…。愛おしそうに、眩しそうに…。)
そして自分も東京に会いに行くと言ってきたコウに、夏芽は“信用すべきかも わたしはもっと コウちゃんを 自分たちの手が届いた感じをー…”と思うんですが、やっぱり顔を見て信用したい、とコウに内緒で東京から1人深夜バスに乗りました。

そんなことを知らないコウは、以前つきまとうカナに『ヤレる女を紹介しろ』と言ってたんですが(カナを追い払うためとは言ってましたが…。)その返事でかけてきたカナに対し、
『もうええけぇ おまえでええけぇ 今から来い』とカナをホテルに呼び出す…。

 

ここまでが溺れるナイフ15巻でした!!
この巻からコウの持つ心の闇があらわになってきた感じがします。そしてテレビに映る夏芽を見ているコウちゃん。…ヤバイ♡そんでもってカナちゃんだけはやめてくれww
この巻で私がすごく重要に感じたのが、コウが真っ暗な小屋に描いたこの女性の絵。

 

 

 

(引用元 溺れるナイフ15巻)
1

 

 

夏芽、カナ、オウジがそれぞれ小屋の絵を見るシーンがあるんです。
夏芽は自分かな?と思いながらもこの神社の醜女の神様かも。と思う。そして暗い部屋に花が咲いたのならそれで と前向きに感じるワケです。
そして、カナは夏芽だと思い感情的になりナイフでその絵をズタズタにする。
そしてオウジは最初は夏芽だと思うんですが、またそこで不思議な感覚に陥入り、夏芽ではなくコウの母親を葬る絵だと気づく。

あ 母ちゃ あれ ちゃうわ
兄ィの母ちゃんじゃ あ ほうけ白い花
葬り去るためのーーーー…

 

この首を絞める女性。溺れるナイフ4巻でコウが蓮目に襲われた時もこの感覚に陥るんですが、昔自殺した母親にされたコウのトラウマなんでしょうか。
誰も何も守れない、そんなコウの無力さを見透かすオウジ。

 

 

 

 

『なんならあの絵は 自分の弱点葬ったつもりけ?ハハハッ』

『あのまっくろい小屋でよ 膝抱えて自分の無力さに泣いとったんじゃろが!』

 

 

 

 

そうしてあの放火につながるんです。
オウジもカナも『自分が知らないコウ』を許せなかったんですね。

 

 

でもやっぱりオウジはコウの分身なんだな〜…と思いました。(余談ですが、ジョージ先生最初はこのオウジの存在を大友にする予定だったらしいです!でも違うなってなっていつの間にか夏芽とくっついちゃったらしいw)
毎回コウちゃんの背中に胸が締め付けられる。
そして14巻の表紙の夏芽とカブるのは私だけなんでしょうか。もしかしたら夏芽のことも(あの時のコウだと)葬りたかったのかな…なんて。ここには書ききれませんがこの溺れるナイフ何度も読み返せば新しい気づきがある、深い漫画だな〜と。是が非とも読んでほしい。
16巻では、まさかの展開に。

 

 

《引用元 作品DATA》
出版社:講談社
著者:ジョージ朝倉
掲載誌:別冊フレンド

 

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