花に染む5巻(Cocohana)

哀しい過去が、美しい少年を創るー
“駅から5分”を別視点から描いた和弓純愛ストーリー!

 

 

あらすじ
家族を亡くし、ショック症状で放心状態の陽大は、関西のケア施設に預けられ、そこで不思議な少年と出会う。一方、残された花乃は、弓道を続けているが、大きな壁に直面して苦しむことに。離れていた時間、知ることの出来ない気持ち。それでも、過去を辿ることによって「大切な何か」を思い出した花乃。それぞれが秘めた想いが、ゆっくりと動き出していき──

花に染む各巻ネタバレはこちら

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花に染む1~5巻各巻ネタバレはこちら

つ、つ、ついに〜!!11月27日!手に入れました!!花に染む5巻!!

ホントに、この日が来るのをどれだけドキドキしながら待ったことか…仕事の休憩中、TSUTAYAにダーーーーッシュ!!!そして一気読み!!そしてドーーーーンと失恋した気分で仕事場戻りました…笑。

感想より先に、花に染む5巻ネタバレさせていただきます。

火事の後、雛(すう)の元ではなく関西のケア施設に移った陽大(はると)は、ケアセンターにボランティアで通う不思議な少年・千場(せんば)と出会う。
陽大が話せる事をこの千場だけが知っていて、とても変わっているが頭が良くて核心をついてくる。しかも見た目が…

 

 

花乃に重なる。

 

 

 

陽大のケータイをいつも勝手に見る千場…陽大のケータイにはいつも雛からの何気ない日常のメールが来ていた。陽大は千場に聞かれた時、雛の事を“ゾンビよりちょっと手強い…もっと強くならないと負けてしまう”と言っていた。ケアセンターに雛が見舞いに一人で来る事も会ったが陽大は相変わらず心神喪失のフリを続ける。千場はからかうに雛に“陽大は意識が戻っている”と伝える。

 

 

『教えてください 陽大は口が聞けるんですか?』
『戻ってんでー』

 

 

 

陽大が生きているだけで…とそのまま帰る雛だったが、雛も陽大が意識が戻っている事は分かっていた…。
ある日千場に教えてもらったパワースポットで陽大は夢を見る。亡くなった父や母、それから小さい頃の雛。

 

 

その手で愛おしまれる雛は宝物のように思えた
『陽大君 雛をお願いね』
その手が病で亡くなり雛は変わった

 

 

 

目が覚めた陽大は雛の悪口を言う千場に『雛のこともう二度と悪く言わないで』と、言う。
そして別の日、また千場と大きな樹木のあるパワースポットに来た陽大…

 

 

もっと もっと強くならないと
彼女の側で生きていくなら
彼女の側で揺るぎない決心を持ち続けるなら

 

 

 

そんな陽大の側で勝手に陽大のケータイから雛の空メールを送る千場。怒った陽大は千場に『もう会わない』と告げ、更に花乃の名前を出した千場に

 

 

『二度とっ会いたくない』

と、どなる。陽大が千場に『会いたくない』と何度も言う所があるんですが、花乃へ向けているようにしか聞こえない…。なんでだろう。
そして、ある意味千場きっかけで陽大はケアセンターのみんなの前で話し始めることになり、精神的に回復したということで、しばらくして雛のいる花染に行く事に。その前にケアセンターのおじいさんに借りた“西行”の詩を指でなぞる陽大。

 

 

どうしてまだ花を美しいと感じるのだろう
全ての執着を捨てたはずなのに

まだ 花を美しいと

 

 

 

そして花乃に例の“元気になりました”というメールを作るが送信はためらい保存。
これを送ること自体が執着だろ
でもこのメールは千場がこっそり送っていた???そしてケアセンターを出る陽大。

ここで現実編に戻る。花乃はあの送られて来たメールを思い出し、そのメールが来た時はもう雛さんの所にいて私には別れのメールをよこした、と。そして…

 

 

あの時も あの時も 陽大はいつも雛さんを優先させていたのに
思い出した大事なことを 陽大は雛さんを好きなんだっけ

 

 

 

陽大とローラの足音が遠のく。

 

 


その子は違うだろ おい
お前が好きなのは 雛さん だろ

 

 

 


と陽大の家に乗り込もうとする。が、しかし雛から電話が入り、一瞬ためらう花乃。部屋に戻り陽大のケータイを鳴らすが居留守を使われる…数時間後、陽大が花乃の家に来て“泊めてくれ”と。しばらくローラは陽大のうちに住む事になったという。なんで泊まるならうちに来るのかと不振に思いながらも2人で一緒に寝る事になり花乃は事故後の陽大を思い出す。そして後ろから陽大を抱きしめ…

 

 

あの時からこうしてやりたくてずっと…ずっと追いかけてきた気がする
陽大 おまえひとりでよくがんばったな

 

 

 

 

気づいた陽大は花乃を抱き寄せ眠る…。

 

 

 

(引用元 花に染む5巻)
5

 

 

 

そして翌朝、なぜか花乃はローラと大学に行く事になり、またその夜ローラは陽大のうちに。なぜか服を取りに帰ったローラは怯えていて、不思議に思った花乃はこっそり陽大の家を覗くと…

 

 

『着替えてさっさと始めるっ ゆうべ教えたトレーニングと射法八節!』

 

 

 

 

はい、ここで花に染む5巻終了!!!
やっと、やっとあの陽大とローラが帰ってきた夜に戻ってきました。が、しかし…最初読んだ時、私の頭の中はそれどころじゃない。“やっぱり陽大は雛なのか…雛か、雛か〜…涙。”でした。
それはもう、“彼女の側で揺るぎない決心を持ち続けるなら”でガクンと来ました。初めてはっきり描かれた陽大の気持ち。私はこれは雛の事だと思う。兄の想い人でもあり兄を絶望に落とした本人でもある雛だが、でもそんな人を愛している(いた?)自分。雛の側にいても過去を捨てる決心なのか、恨み続ける決心なのか、愛さないようにする決心なのか…。4巻の花乃へのギューもやっぱり雛への気持ちのとまどい??だったのかなぁ…?もしも、実の兄弟説があったとしても、雛への“愛”にしか見えない。でも、でも、わからない。はぁ、書いててツライ。でも、この考えどうかガッツリ外れて欲しい笑。
あと、西行の詩を読む陽大。あれも最初は雛の事と思って読んでましたが…陽大が“はな”の文字を触っていた気がして…からの花乃へのメール。恋愛感情ではなく陽大にとっては花乃=倭舞(陽大達の住んでいた場所)であって、自分の過去であるその“全て”の執着を捨てる、という意味なのかな。

そして陽大を抱きしめる花乃かわいかったなぁ〜…!!たまらない!!“男”と“女”というよりはもう親友が抱き合っているようにしか見えないけれど、お互い特別な存在で大事に思っている事だけは伝わる。もうなんかそれで十分な気もしてきた。
でも、でも、ほんの少しでも花乃に望みをかけていいならば…花乃と抱き合った時、陽大の口角があがったトコロにかけたいっっ笑。ないか笑。
花乃はやっぱり陽大を“守る人”ポジションなのかな。願いつつも、花乃と陽大が恋愛に進む想像が全くできないーーー。ただ、過去はどうであれ今も思い合ってるとしても、陽大と雛が結ばれる可能性も少ない気がする。と、なるとローラ…?あんなに陽大が素直に感情をぶつける人も少ないし、そもそも“駅から5分”でローラが陽大と出会う話の方が先だったしなー。しかも今一応2人は“付き合ってる”わけで笑。

てかもう陽大、誰ともくっつかないでもいい。でもやっぱ花乃がいーなー←毎回しつこい。
早く6巻が読みたい。Cocohana買っちゃいそうデス。

 

《引用元 作品DATA
出版社:集英社
著者:くらもちふさこ
掲載誌:ココハナ

 

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