最新刊!1日2回1巻【感想・ネタバレ】(マーガレットコミックス)

1日2回1巻

1日2回ほど、ふと頭をかすめる恋人でもない、でも唯一の関係。

 

【あらすじ】
園田れみ(39)は、夫と死別し母と娘と3人暮らし。ある日、隣に住んでいた鍵谷季(かぎたにとき)(39)が離婚して戻ってきた。ふたりは小さいころから一緒に過ごしてきたがそれぞれ別の人と結婚し、今はどちらもひとり。過去のふたりの記憶の中にはいつも、ここにいないある人がいて――。

 

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続きは感想ネタバレ注意

 

2020.5/25、いくえみ先生の最新作・1日2回(1巻)が発売になりました〜♫
小さい頃から一緒にいた“幼なじみ”同士がそれぞれの道を進み、アラフォーになり、あるキッカケからまた距離が近くなる…そんなお話なんですが…。現在のふたりがこれからどうなるか、よりも、過去に二人はそれぞれどんな気持ちを秘めていたのか、がとっても気になってしまう作品でした!
(作中では、現在と過去を行き来します。)

 

 

はい、タイプです!好きです!!

 

 

“ずっとそばにいたのに、本心は知らない。
過去を追思し、現在を生きる大人たちの物語。”

 

1日2回、1巻のざっくりとしたあらすじ&感想です♫

 

 

最新刊!1日2回1巻

 

 

【最新刊!1日2回1巻あらすじ】

 

 

主人公・園田れみは夫と死別し、母親と娘(るり)の3人暮らし。
ある日、幼なじみで隣に住んでいた鍵谷季(かぎたにとき)が離婚して出戻ってきたと母に聞かされます。
大地主の娘の可愛い女性と結婚し、幸せな生活を送っていたはずの季。

 

 

久々に再会した季は、すっかりやさぐれていましたw
季(とき)に、離婚の原因を尋ねるれみ。

 

 

 

季(とき)は涙目でれみに打ち明けます!

 

 

季『俺……………
種無しだった…』

 

 

 

そのカミングアウトに思わず固まり、慰めの言葉が出てこないれみw
可愛い大好きな奥さんに『なんで私がこんな目に?なんで私の夫がこんななの?』と泣かれてしまったようです…。
そこからボロボロになってしまったと話す季。

 

 

 

季『でもな 死なねーよ
死ぬかっつーの
アレは言葉のアヤだ』

 

 

(引用元 1日2回 1巻)
1日2回 1巻

 

 

 


 

 

 

再会以来ふたりは近所で会えば会話をしたり、高校の仲の良いメンバーで飲みに行ったり、男手のないれみの家の雑用を季が手伝ったり(使われてますw)、れみの実家(母&娘ももちろん一緒)で食事をしたり、時にはふたりで外食をしたり…。
何気ない日常の生活の中で、昔馴染みのお隣さんとして接するふたりが描かれています♫

 

 

決して恋愛的な要素はなく、あくまで気心の知れた“幼なじみ・お隣さん”としての距離で。

 

 

 


 

 

2話以降では、れみと季(とき)の幼少期から思春期にかけてが描かれていました♫

 

 

幼稚園、小学校、中学校、ず〜〜〜〜っとお隣さんとして過ごしてきたふたり。
幼い頃、クルクル天パの季(とき)は泣き虫で、いつもれみの後をついて行くようなか弱い男の子でしたw
れみは逆にサバサバしていて、いつも泣いていて自分のあとをついてくる季をウザく感じることもww

 

 

小学校の時、ふたりの家の間に捨てられていた子猫2匹。
家に持ち帰った季は両親に怒られ、結局、れみの家が引き取ることになります!

 

 

中学校に入っても季は泣き虫のままでしたが、中学2年頃から少しずつ雰囲気が変わります…。
そして同じ高校に進学したふたりでしたが、季はもうれみの後をついてくるようなキャラではなくなってしまいました!

 

 

 

(引用元 1日2回 1巻)
1日2回 1巻

 

 

 

そして、2人が高校で出会い仲良くなったのが…園田忠(そのだただし)・チューやんでした!

 

 

 

(引用元 1日2回 1巻)
1日2回 1巻

 

 

 

れみの亡くなった旦那様ですね。
れみ、季(とき)、忠はよく3人でつるんで遊んでいました!
身体が弱く、家庭環境が複雑な忠。れみにはなんだか心を開き、色々な事を話していました。

 

 

高校時代、季(とき)は彼女ができ青春を送ってましたw
そのせいもあり、れみと忠は2人でいることも増えます。
仲間内でたった一人、就職の道に進んだ忠。

 

 

高校卒業前。
公園で忠とれみが話していると、見知らぬ子供が二人を見て『かれしとかのじょだ』と指差してきますw
すると忠は…

 

 

 

忠『ボクたちはー
つきあってません

 

まだ

 

 

その発言を聞いたれみは、やんわりと“まだ”の意味を尋ねます。
そして…

 

 

 

れみ『チューやん

 

 

好きだよ』

 

 

 

と伝えます。

 

 

 

現代のれみ。

 

 

 

れみ:私たちは

 

まったく別の道を

 

それぞれ行ったんだよね

 

 

またここで
こんなことしてるなんて

 

世界って不思議だね

 

 

 

ここまでが、1日2回1巻の(かーなーりー)ざっくりとしたあらすじでございました♫

 

 

 

【最新刊!1日2回1巻感想】

 

 

数年ぶりに会っても、離れていた時間や距離をまったく感じない親友。れみと季はそんな関係性に見えました♫
母親に“精神的な繋がりがある”と言われ、否定していたれみだけど、実際そんな感じです。
ただ、れみの亡き夫は季の親友でもあったので、肯定してはいけないとれみは感じているのでは…。

 

辛いこともたくさんあったはずだけど、乗り越えて(季はまだ乗り越えてはないw)何気ない日常を元気に送っている。再会してからの二人の会話に思わずフフフとニヤけてしまいますw
離婚したばかりでまだドン底にいる季(とき)だけど、自虐としてれみに話すことで乗り越えている感じ♫
↑この辺りはまったくあらすじとして書けてないので、ぜひ読んでいただきたい!!!

 

 

このまま“お隣さん”としてふたりの距離は変わらないままなのか…。

 

 

それでも十分面白いし、まだぼかされている過去のふたりの心情が少しずつ明かされることで、読み手の印象も変わってくるのかな〜と思ってます♡
れみ、忠、季(とき)。
それぞれ(特にれみ)自分の感情をあらわにしない雰囲気で3人、という設定が、少〜し“太陽が見ている(かもしれないから)”に似ている気がして、続きがとっても気になってしまいます!!!

 

ぜひ!ぜひ!読んでみてください♫

 

 

《引用元 作品DATA
出版社:集英社
著者:いくえみ綾
掲載誌:ココハナ

 

 

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